マシンがでてきた。予選の結果、情けなくも、鈴木亜久里と片山右京の2人の 日本人ドライバーが決勝 の最後尾25位、26位となって、グリッドがちょうど見えるところになって、逆 に好運だった。そこで、そこまでいってみた。金網から5mぐらいまで近付くこ とができたので、顔も見えた。サポートの人がいろいろやっているのが間近で 見られたが、なにをやってたのかは解らなかった(笑)。
スタートは、テレビで見ていると結構迫力があるのだが、一番後ろから見てい ると、わりとあっさりとしていた。なんだかススーッとただ出て行ったという 感じだった。スタートした直後、さっきの土手に戻って1周目をみる。
最初に出てきたのはセナだった。マンセルをスタートで抜いて先頭に出たんだ ろう。これで、結構盛り上がるんではないかと思ったが、2周目、見ている前 でマンセルにあっさり抜かれ、パトレーゼ、ベネトンの2台にもつぎつぎ抜か れていく。またも、マンセル独走の予感がした。パトレーゼとの差もどんどん 開いて行く。このまま終るのかと思った。
しかし、いつのまにか順位が入れ替わったらしくシューマッハがトップにでて して、そのまま優勝してしまった。びっくり。観客のほとんどは、それに気づ いていなくって、ドイツ人のファンだけが大騒ぎしていたのが印象的だった。 アナウンスがフランス語しか聞こえなくて、僕自身全然解らなかった。
レースが終ると、サーキットのコースに入る門が開けられたので、コースを歩 いてみた。クラッシュしたマシンのところへいってみたり、ピット・ウォール に登ってみたりしてみた。こういうことがしたくなってしまうものだ。ちょう ど、そんなとき、ドライバーが1人出てきて、手にはめていたグローブをこっ ちのほうへなげた。ちょっと、後ろの方、あと1mも後ろなら取れたのに…。も し、とれたらいい記念になったのにね。
帰りは、またSpecialのバスにのって、Vervierへ。ぼわさんとはそこで別れた。 結局、名前を聞かずに別れたわけだ。そして、Liegeに行き、荷物を拾って一 路ブリュッセルへと向かった。
(やっとF1が終った)