次に,KLIC ランタイム付属のテストプログラムについ
てヒープ上のデータが無効になるまでの時間(寿命)を
測定した.測定は KLIC 3.002 版に手を入れ,GC に
よるコピーが行われるとき,GCを経験した回数により割
り付けるメモリ空間を変更することによって行った.
GC時に無効なものとして回収された全データを,GC
経験回数別に振り分けて,その比率をグラフにしたもの
が図である.なお,凡例で1回とあるのは1回目のGC
で回収されたデータである.
図のグラフから,大抵のプログラムについてGC経験
回数2回以下で全体の95%以上が回収され,そこで回
収されなかったものの殆どがGC7回以上を経験してい
ることが判る.
このグラフから,KLIC ではGCを2回程度以上経験 したものは,その後も長い間生き続けるという傾向を見 てとることが出来る.