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1. 総論

1.3  調査活動の方針

 具体的な議論の第1段階として、次のことを検討する。すなわち、中長期的な研究は、将来の産業に技術シーズとなるようなものが望ましく、米国のネットワーキング・情報技術研究開発計画などを参考にして、わが国として重要と思われる分野やテーマを選択し、それらの研究や技術内容の特徴や水準を分析し、わが国の技術的な位置づけの評価と今後の取り組み方について議論する。つまり、主査および委員と幹事は、以下のような方針で調査に望むこととする。
 主査および委員は、専門として取り組んでいる分野、興味のある分野、さらには将来的に市場へのインパクトがありそうな分野について調査を行い、それらの分野におけるわが国の技術的な位置づけの評価を行う。そして、当該分野に対して、わが国は国策としてどのような取り組みをしたらよいかについて議論を行う。
 幹事は、米国のネットワーキング・情報技術研究開発計画の中身や進捗情報に関して、Blue Book 2002などの資料を元に調査を行い、また、関連する技術資料などの情報を調査ワーキンググループに提供する。
 調査ワーキンググループの具体的な活動は、次の通りである。

(1) 海外調査
 大須賀委員によるInternational Conference on Autonomous Agents参加、Carnegie Mellon大学およびSRI International訪問。
(2) 第1回会議
 活動方針の討議。大須賀委員による「Agents2001会議報告と最近のエージェント技術動向について」の報告。
(3) 第2回会議
 田中講師による「自然言語処理の最近の動向 ―"言語理解と行動制御" を中心に―」の講演。新田委員による「法的推論の新しい展開」の報告。
(4) 第3回会議
 宮田委員による「インタラクティブCGの動向」の報告。平田委員による「音楽情報処理の新しい展開と SoundComplete プロジェクト構想」の報告。
(5) 第4回会議
 富田講師による「3次元視覚システムの技術動向と展望」の講演。津田講師による「ウェッブマイニング技術の動向」の講演。
(6) 第5回会議
 各委員による報告と討議。

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