1. 総論
本ワーキンググループの調査活動を通じて、以下のような特徴が明らかになってきた。
(1) | コンテンツの高度利用を促進するために、情報提供側が提供すべきコンテンツに対してより正確な情報を付加するための枠組みが重要であるという方向性がより明確になってきた。 |
(2) | 情報収集や情報検索の高速化や高度化のための技術開発で、競争が激化している。 |
(3) | 組織が保有するナレッジ(知)を創造し、共有し、再利用するプロセスを情報処理技術を活用して高速化し、効率化する「ナレッジマネジメント」が新たなビジネス展開法として不可欠である。特に、ナレッジには形式知のほかに暗黙知があり、両者がなくてはビジネスへの展開はできない。この暗黙知については、日本が一早く注目し、その重要性を訴えてきたものであり、それが海外で注目を浴びて、情報処理技術と統合されてナレッジマネジメントとして提案されている。 |
(4) | 情報提示にあたっては、いかに自然に利用者に情報を提示するかが利用者拡大へのキーワードであり、そのために従来にない技術の開発が不可欠である。また、情報入力についても、自然なインタフェースが重要である。 |