「乙女の涙」とは，滝の名前である．知床連峰の雪解け水や雨水が地中に入って地下水となり，断崖絶壁の途中からいきなり染み出てきて滝となり，海に落ちている．それを乙女の涙と呼んでいるのだ．
昨日から三回目の知床自然センターに入って，自転車を置き，テクテク裏道を入っていくと，東屋の様なものがあり，そこから乙女の涙が見えた．後輩のグループの一つ，杉浦(仮名)の班がいて，もっと海よりの方に行けるようだったので，断崖を見下ろし乙女の全景が見えるところに立った．乙女はカムイワッカのような派手さはないけれども，海に落ち込む細い滝筋がいい．落差が結構あるためか，流れがスローモーションのように見え，それがなんとも涙っぽく見えた．
そうこうしているうちに腹が減ってきた．
乙女の涙を堪能した後，キャンプ場へ戻る．昼飯を詰め込んで，テントを撤収して，荷物を再び付けて，さぁ出発．
今日は後輩連中とは別れてテントを張ろう．何処まで行こう ?