国設知床野営場 National Shiretoko CA

知床峠からの下りは,やはりあっけなく,ものの数十分で知床五湖への分岐まで下ってしまう.下っている最中も景色は冴えなかった.知床五湖には明日行くことにして,分岐のところにあった知床自然センターに寄った.ここも羅臼のビジターセンターと同様に豊富な資料の展示があり,とてもためになった.

そこからまた少し下ると,「プユニ岬」という岬 (あまり岬っぽくないが) があって,オホーツク海に出る.もう西日になった太陽がウトロの町を黄色く染めていた.知床峠の北側は斜里町という町になるが,斜里の中心地はまだ 40km ほど先なので,この辺のことは「ウトロ」と呼ぶことが多い.今日宿泊予定の国設知床野営場も,「ウトロのキャンプ場」といった方がライダーなんかには通じやすい.ちなみに峠の前に昼食を食べた羅臼のキャンプ場は,正式には「羅臼温泉国設キャンプ場」なので,あちらは「羅臼の国設キャンプ場」と言う (町立のキャンプ場もあるからだ).

「プユニ岬」で写真を撮ると,峠で会った後輩たちが下りてきた.今夜は彼らのグループに入れてもらうことにする.

ウトロ市街に入って,キャンプ場に向かう.この辺は山がそのまま海から生えているので,国道から外れるとすぐに厳しい登りになる.キャンプ場はウトロ温泉街の一角にあって,温泉街は国道から外れた山の手にあるため,当然登る.最後にキツイ一発を食らってヘロヘロになってキャンプ場到着.テントを張って,一風呂浴びに行く.ウトロの温泉街には公衆浴場がないため,ホテルや旅館にお願いして入れてもらうのだが,そうすると一般客が観光から帰ってくる前に風呂から出てこなければならない.それ急げ ! とばかりに旅館に行って,慌ただしく風呂に入った.

夕食は手作りのハンバーグだったと記憶している.さすがに女の子がいると違うね.筑紫恋キャンプ場の焼き肉以来の豪華な晩飯にありつく.後輩って大切だよなぁ.
その後は当然酒の宴となるわけだが,朝早く起きる生活になっているので僕は眠くて 10時半には自分のテントに引き上げてしまった.明日の朝早く起きれるかどうか心配しながら,シュラフにもぐった.


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