A1:輪行袋に入れておけば、普通の荷物と同様に チェックイン・カウンターで預けられます。このとき、壊れ物(fragile)扱い になりますから、破損した際、補償は求めないことに同意し、署名する 必要があります。つまり、壊れても誰も補償してくれません。 なお、特に料金は必要ありません。
A2:幾つかの空港で見てきましたが、成田空港ではかなり丁寧に扱ってくれます。 フランクフルトの空港では、通常荷物が出てきてぐるぐる回るところではなく、 別のところから、台車で運ばれてきました。あまりひどい扱いはされないと 思います。
A3:国によりますが、日本より走りやすい国が多いです。 オランダ・ベルギー・ドイツには道路に自転車レーンが設けられていることが 多いようです。特にオランダでは自転車レーンが車道と1mほど間が空けられて おり、非常に安全で舗装もかなりよくなっています。
ドイツのライン川沿いには自転車のサイクリングコースが上流から下流まで 数百キロありおすすめコースです。
逆にフランスは特に自転車を考慮したものはありません。道幅が日本より広い のでやや日本よりいいといったところでしょう。
イギリスは自転車ツーリングには向かないでしょう。道幅が狭く、その上に 路肩もほとんどありません。家の敷地の回りに木を植える習慣があるらしく、 そのために自転車が走る場所がありません。日本と同じあるいは日本よりも 車に気をつけて走らなければなりません。
A4:ドイツ・オランダ・ベルギー等では自転車ツーリング用の地図コーナー が大きな本屋にあるほどさまざまな地図が売られています。細かい部分まで 分かっていないと気がすまない方にはこの種の地図を勧めます。
一般的なツーリングにはミシュラン等の20万分の1道路地図がよいでしょう。 自分の場所を見失うこともほとんどありませんし、10万図、5万図等では 頻繁に地図を買い換えなければいけないのでコスト的な問題があります。
A5:少なくとも北部ヨーロッパではかなり小さな街にも自転車屋があります。 私は2度ほど 自転車のトラブルに会いましたが、いずれも近くの街までなんとかたどり着けば 直してもらえます。
自転車屋のおじさんは英語を話せないこともありますが、困った顔をして、 故障個所を指させば通じるので大丈夫です。代金は部品代だけで済みます。
ただし、土日は自転車屋がやっていないと思った方がいいでしょう(特にドイツ)。
A6:自転車の盗難については少し気を配っておいた方がいいでしょう。 チェーンをしていても切ってもっていかれたことがあります。
アムステルダムで自転車を止めて2〜3時間止めておいたら盗まれた。(チェーンをしていて。)[伝聞]アヴィニヨンでホテルの駐車場の木にチェーンでつないで自転車を止めておいたら、 朝起きたら盗まれていた。
海外旅行保険の携行品の保険をかけておけば、盗難にあったとき保険金が降ります。 この場合、警察署にいって盗難証明書をもらうことと、 自転車を購入したときの領収書/レシートを取っておくことが必要になります。
私がとった対策は、夜、宿に泊るときは輪行袋に入れて部屋に持ち込んでしまう ことです。1度だけ、それを拒否されたことがありましたが(フランスで)、 2週間、無事旅行を続けることができました。
A7:ヨーロッパにコンビニはほとんどありません。そのかわりガソリンスタンドが ほぼコンビニの機能を備えています。水、ジュース、お菓子、パン、地図等、 たいていのものは手に入ります。
トイレもガソリンスタンドには必ずあります。アメや水を買えば堂々と利用できます。 料金は取られません。
A8:ヨーロッパでは自転車は車に近い扱いを受けます。そのため、一方通行を 逆走したり、歩道を走っていたりすると怒鳴られることがあります。
どうしてもそこを通りたい場合は、自転車から降りて押していれば大丈夫です。 これで文句を言われたことはありません。
次に右側通行です。イギリスを除けば、右側を走らなければなりません。 後ろを振り返る時は左側を向けばいいのですが、これがなかなかできません。
A9:たいていの街にあるYHを主に利用しました。いくらかのYHは自転車用の 倉庫や室内の駐車スペースを持っていますから、その場合はそこに止めておくと 盗難の可能性がかなり減ります。
Canterbury YH | 倉庫 |
Gent YH | 玄関ホール(夜は鍵がかかる) |
Dieppe YH | 室内の倉庫 |
A10:ヨーロッパ本土からイギリスに渡るフェリーでは自転車も載せてくれます。 フェリー内では、車の人たちと同じように行動していれば大丈夫です。
Oostende(ベルギー) ←→ Ramsgate(イギリス) | 有料 |
Newhaven(イギリス) ←→ Dieppe(フランス) | 無料 |