昭和56年度第3回電子計算機基礎技術開発調査委員会 議事録概要


本委員会の、主に議事要旨が載っています。

【議題と資料】

議題と資料の対応は以下の通り:
(1) 元岡委員長挨拶
(2) 林課長補佐挨拶
(3) 最終報告書とりまとめの方針について -- 資料2(概要)、 資料3
資料4
(4) その他 -- 資料5


【概要】

議事要旨の主な概要は以下の通り:

「(1) 元岡委員長挨拶」では、 「10月に開催された国際会議が、海外からの反響も大きく、まず成功といっても良い」などと述べられています。


「(2) 林課長補佐挨拶」では、 「予算は57年度5億円、3年間(57〜59年度)105億円(見込)を要求しているが厳しい。大蔵省が委託形態について難色を示している。」、「国際協力については、当初3年間は各国がそれぞれ関連プロジェクトを進め、意見交換を行っていく方式を提案したが特に反発はなかった。」、「今後予算の形も見ながら最終報告書をとりまとめて欲しい」などと述べられています。


「(3) 最終報告書とりまとめの方針について」では、まず、 資料2(概要)に基づいて、 各報告書の構成と報告書案について説明があり、主に
  • PROLOG は機械語レベルと考えて良いのか。
  • (第5世代プロジェクトでは)自然言語でどの程度までねらうのか。
に関し、質疑応答がなされました。

次に、 、 資料3資料4 に基づき、研究開発課題(案)及び研究開発計画(案)について説明があり、主に

  • 個々の基本技術の項目をみると、前期3年では難しいと思われるものがある。
  • これができれば何々に役立つといった、トップダウン的アプローチの検討も必要。
  • 波及効果のまとめ方
に関し、意見交換がなされ、
  • 非専門家に対する説明も重要。
  • 中期以降はかなり確定した技術開発を想定し、民間への補助金方式で進めることも考えられる。
という意見が出されました。


「(4) その他」では、 まず、資料5に基づき、国際会議に関する報告があり、質疑応答では主に、米国、英国、仏国の様子を具体的に挙げながら、第5世代の海外での関心の高さが話されました。

次に、全体討議では、

  • 電電公社の第5世代プロジェクトへの協力
に関し、意見交換がなされました。