だと。 今、論理だけに基礎を置こうとしたことが誤りであったとか、談話処理のブレークス ルーへの期待は野心的であったといってFGCSプロジェクトの与えたインパクトを評価 しないのは簡単である。しかし、これはFGCSプロジェクトが特に日本のソフトウエア 研究、共同研究を政府が組織するやり方に世界規模で大きなインパクトを与えたことを 無視している。我々は、このプロジェクトがロジックをべースにすると決定された時、 別の選択がなかったことを思い出さなければならない。例えばニューラルネットなどは、 その後7年経ってから良くなった技術である。 以上のようなことから、私はFGCSプロジエクトが大いなる成功を収め、日本の誉 れとすぺきところであると、依然として確信しているのである。 以上 1992年6月16日 ロンドン大学計算機科学部教授 Philip Treleaven - 158 -