平成7年度 委託研究ソフトウェアの中間報告 |
また,探索空間の枝刈りによって証明時間を短縮するNHM(ノンホーンマジック セット)法をMGTPの前処理システムとして提供することにし,前処理システム としてNHM機能の他に提供できる機能の検討も行った.
使いやすさの向上のために,MGTP実行のトレーサやデバッガの機能を検討する とともに,ビジュアルな表示も可能とするためにTcl/Tk上のGUIベースのプロ グラムとの結合を考慮しTcl/Tkの調査を行った.
NHM変換プログラムを作成する.このプログラムには,変換前に比べ変換後に は指数オーダで増加するデータ(MGTP節集合)のサイズを削減するためのMGTP節 集合のモード解析プログラムが組み込まれる.NHM変換による証明時間短縮効 果を測定すると共に,モード解析によるデータ削減効果についても調べる.測 定結果を元に定性的な考察を行う.また,値域限定を満たさない問題を値域限 定を満たすよう変形するプログラムを作成する.
1) MGTPシステム(プロトタイプ)一式:前処理部,変換部,推論部,図的情報 表示部からなり全てKLIC(もしくはC)上で稼働する.前処理部は,TPTP問題変 換器,値域限定性チェッカ,値域限定変型プログラム,NHM変換器からなる. 推論部にはトレース機能が組み込まれ,起動時のオプション指定により利用で きる.トレース情報はグラフィカルにも表示することができる.
2) KLIC_RUNシステム:ガード述語とボディ述語(ユーザ定義述語を含む)の実 行を対話的に行うことができる簡易実行環境である.その他共通に使用される ライブラリ群を含む.