平成7年度 委託研究ソフトウェアの 成果ソフトウェア |
(機能) | ALP の信念集合をボトムアップに計算する.この信念集合は ALP に記述されたデフォルト式や仮説生成を含む,もっとも好ましい可能世界に対 応したモデルである.また ALP に対する質問応答が可能であり,与えられた 質問に対して条件となる仮説を付けて解を返す. |
(役割) | ALP を NAF の計算方法となる「井上・越村・長谷川方式」,アブ ダクションの計算方法となる Skip 方式,ならびにそれらの結合方式に従って, 一階述語論理式に変換し,この変換式を MGTP への入力としモデル構築を行う. ある観測式の説明を求めるアブダクション機能も同様にして MGTP 上の処理に 変換し,その結果を逆変換することで,ユーザに説明を提示する. |
(特徴) | ALP は失敗による否定 (NAF) と仮説を同時に記述できる論理プロ グラムの拡張クラスであり,論理プログラミング分野においては,その知識表 現言語としての機能の高さにより,現在非常に期待されている.また最も広い クラスにおいては,論理否定や選言も記述可能である.本ソフトウェアは,こ のようにアブダクションと非単調推論(デフォルト推論)を同時に行える言語 の処理系である.これまでに ALP の部分的なクラスにおいては,トップダウ ン処理系が提案されているが非効率であった.本ソフトウェアはボトムアップ 方式であるため,選言を含むすべての有限なクラスに適用可能であり,また MGTP の高速性を利用して,効率的な ALP 処理系が実現されている. |
(利用形態) | ALP のシンタックスでプログラムを書くことで,問合せ評価や信念 モデル集合の計算が可能である.ALP のシンタックスは Prolog に準拠した形 態になる.Prolog との違いはホーン節に限らず,ノンホーン節やヘッドにお ける選言形,統合的制約,仮説アトムの宣言などの拡張節が記述可能なことで ある.問合せ式の書き方は Prolog に準ずるが,答の形式は仮説集合付きで返 される.またいくつかのユーティリティ述語により,モデル集合の計算などの 付加機能をサポートする.これらは Prolog のインタープリタおよびコンパイ ラで実行される. |
(ポイント) | アブダクションや非単調推論を行わせるために,ALP を書いてその 意図したモデルを確認するのに適している.単純なシンタックスであることか ら ALP を使ってAIプログラムのプロトタイピングを行うのに非常に適して いる.AIや論理プログラミングの研究者のための研究用,大学・大学院の学 生のためのアブダクションや非単調推論の教育用,さらに一般に知的システム 構築用ツールとして広く使うことができる. |
ソースプログラムのみ | 150 KB |
簡単な例題 | 8 KB |
評価用例題 | 536 KB |
説明書・マニュアル | 854 KB |
その他のドキュメント | 20 KB |
合計 | 1568 KB |
README | 本ソフトウェアのディレクトリ構成 |
README.English | 本ソフトウェア使用上の注意(英語版) |
advertise.txt | 本ソフトウェアの宣伝紹介資料 |
copyright.txt | 本ソフトウェアの著作権者氏名 |
function.txt | 本ソフトウェアの機能概要 |
image.txt | 本ソフトウェアの利用想定者のイメージ |
manual (dir) | 本ソフトウェアへの添付資料が入ったディレクトリ(例題説明,利 用解説書,ユーザマニュアルを含む) |
publication.txt | 本研究開発に関わる発表先一覧(発表予定も含む) |
source (dir) | 本ソフトウェアの本体が入ったディレクトリ(簡単な例題と評価用 問題のサブディレクトリを含む) |