富村牛温泉 Tomuraushi Spa.

新得での買い出しの後、順調に北へと進む。
ランチを十勝ダムで食するも、ハチに襲われて早々に退却。 今年はアブよりも、ハチと蚊の多い北海道だった。

緩い登りをなんなく走り続けると、ラスト10kmのところでダートになった。
「こんなの聞いてねぇっすよー」
と誰にともなく崩れた敬語で叫ぶ吉田。 しかも傾斜は徐々にキツクなる。 ワガモノ顔でスッ飛ばしてくるランクルやパジェロが撒き散らす砂ボコリをかぶって、やっとの思いで展望台にたどり着く。 そこにいた親父曰く、
「これからは下りだよ。3kmぐらいかな?がんばれよ」
これはマイッタ。下りは喜ぶべきだが、実は明日ピストンしなきゃならないんだよね。 つまり、明日の朝一番に3kmダートの登りがあることを約束してしまったわけさ。

さて、やっとの思いで富村牛温泉にPM4:00頃到着。愛想のない国民宿舎で、温泉に入り、ビールを飲んで極楽気分に浸る。そうして国民宿舎前の広場にテントを張ろうとしたが、水場が無い。トイレもない。はてここはキャンプ場のはずなのに……。
不愛想な国民宿舎のフロントに聞くと、
「そこはキャンプ場じゃないですよ。強制撤去しますよ。キャンプ場は1km先です」

僕は温泉のヌクモリもビールのホロ酔いも抜けてしまって、力無くダートを1kmこいでキャンプ場に行ったのです。


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