「吉田の夏 '95」の起点としてセレクトされたのは「新得」。前日に地図を見て、 富村牛(トムラウシ)温泉 に行きたくなり、新得駅に向かった。
新得駅は二度目だったが、相変わらず泊まってくれと言わんばかりに快適な
待合室があり、駅前も静かでいい。
山屋らと同時に駅に降り立ち、一人自転車をオモムロに組み立て始める。
フル装備の自転車に乗るのは一年ぶりだが、自転車が組上がると、 「さぁこれから出発だ」という高揚感ではなく、
「ようやく帰ってきた」と何か不思議にホッとした気分になった。
食料の買いだしを終えると、もう12時。これは予定していた時間で、 この日は富村牛まで約60km。楽勝だね、とか思っていたから 地獄を見た。