オンネトー Onneto

オンネトーの看板が見える頃,すっかり雨は上がり, 雲は残るものの,気分良くガシガシ自転車をこいでいた.
R241 から右折しオンネトーに向かう.
と,国道を横断した途端,蜂が襲ってきた.もう慣れたもんで,
「分かったよぉ,すぐ行くからさぁ」
とか蜂に謝りつつも,刺されたくないので必死にペダルを踏む. 実はここから 5km の間に 200m UP しなければならず,結構本気でこいだ. 雌阿寒温泉を過ぎると,またもや不意打ちの ダートである.しかも下り.これは トムラウシ の時と同様,「帰りは登りのダート」を意味する.
観念して下る.2km 程だろうか? いきなりオンネトー湖が左手に見える. ここは天気によって様々な水の色を見せ, 快晴の時の湖の色は素晴らしいらしいが, 曇り空の僕の前には落ち着いた雰囲気の色を見せてくれた.

オンネトーに来た理由はこれだけじゃない. もう一つ「湯の滝」なる天然の滝風呂があるからである. '94年に湯の滝が世界に唯一マンガン化合物かなんかを天然に 生成している場所である事が分かって,話題になったところでもある. 今でも湯に浸かれるかどうか確認していなかったが, 水温が低いため入浴には適さないということも聞いていた.

湖を半周してキャンプ場の近くからは徒歩である. 自転車を置いて歩きはじめる. 入浴する気はなかったので何も持たずにトレッキングを開始する. 持たないついでにカメラを持ってくるのも忘れてしまったのは頂けない.
ほとんどヒトケが無く,阿寒周辺は熊がよく出るという噂だったので, 中島みゆきの「ホームにて」 かなんかを大声で歌いながら山道を進む.
すると急に視界が開け,向こうに黒い岩肌の上をスルスルと流れ落ちる滝が見えた. と同時に,たくさんの観光客も目に入った. こんなにも観光客がいるとは思わなかった. 風呂ガマは更に上らしい.果たして登り詰めると,確かに風呂ガマはあった. が想像以上に小さい.2m×2m ぐらいか? 正にイモ洗い状態である. 豊島園プールも裸足で逃げ出す御盛況である.風呂セットは持ってこなくて正解だった. 結局足だけ浸かって(確かにぬるい),帰ってきた.

そして自転車のところで蜂に追われつつランチをとって, 2km のダートを登り,次は阿寒湖である.


Next-spot is 阿寒湖 .