導入ガイド(1)

WinMorph

WinMorph は,東京外国語大学で開発された日本語形態素解析システム用のフロントエンドソフトウェアです.Windows 95(R), Windows98(R) 上で動作し,GUI (Graphical User Interface) を使った統合的な日本語形態素解析のための作業環境を提供することを目的に作成されています.
形態素解析システムの概念構成図を示します.

形態素解析器(パーザー)作成するには,形態素解析規則と辞書から形態素解析駆動データを構築しなければなりません.形態素解析器が作成されると,それをパーザーとして利用することで,入力文字列を与え,形態素解析結果を得ます.こうしたシステムを利用者側の操作手順から見ると次のような特徴があります.

このように,インターラクションの仕方に違いがある機能が1つのシステム内にあります.WinMorph は,(1)形態素解析駆動データの作成の複雑さを軽減すると同時に,(2)文字の入力と出力結果の確認は,ウィンドウベースでの直感的な操作環境を提供します.加えて,充実した操作マニュアルを提供し,それらを多言語対応させた添付マニュアルもあります.
WinMorph の概念構成図を次に示します.


形態素解析システムが持つ機能を第一に指向するインタフェースは,必ずしも利用者の使いやすいインタフェースと同じではありません.WinMorph は,日本語形態素解析システム用のフロントエンドソフトウェアです.利用者はこのフロントエンドソフトウェアを使うことによって,形態素解析システムのもつ機能をわかりやすく理解することができ,容易な操作によって効率的なシステム運用が可能になります.
WinMorph は,ICOTフリーソフトウェア(IFS)として無償提供されます.

利用環境の整備

Winmorph の導入にあたっては,日本語形態素解析エンジンや形態素解析規則,形態素解析用の辞書,そしてソフトウェアの圧縮/解凍ソフトウェア等を導入する必要があります.WinMorph を利用するためには,少なくとも以下のソフトウェアが必要です.

  1. 圧縮解凍ソフトウェア
    Breakfast, 形態素解析規則と辞書や WinMorph は複数のファイルが tar 形式でまとめられ,さらに zip 形式で圧縮されて提供されます.これらソフトウェアの利用者は,圧縮されたファイルを解凍しなければなりません.例えば,WinZip(R) や Lhasa などのソフトウェアを利用します.なお,WinZip はシェアウェアです.Lhasa はフリーソフトウェアです
  2. Breakfast(R) (形態素解析エンジン)
  3. Breakfast で利用できる形態素解析規則と辞書
    WinMorph 配布パッケージには,形態素解析規則と辞書として IFS 日本語文法規則 (wjpmph15) が含まれています.この形態素解析規則と辞書を利用する場合には,上記の 1,2 のみの導入となります.

本章では,WinMorph のインストール方法だけでなく,システム全体として導入に必要なソフトウェアの導入手順について説明します.以下では次の項目を説明します.
WinMorph だけの利用の場合には,1 と 5,6 を参照ください.

  1. 圧縮/解凍ソフトウェアのダウンロードとインストール
  2. Breakfast の導入ガイド
  3. 日本語形態素解析規則と辞書の導入ガイド
  4. Breakfast の利用
  5. WinMorph の導入ガイド
  6. WinMorph の利用


圧縮解凍ソフトウェアのタウンロードとインストール

ソフトウェア

tgz (tar+gzip)形式のファイルの解凍が可能なソフトウェアを選択してください.そのソフトウェアを利用しているコンピュータにインストールします.インストール方法についてはソフトウェアが提供されているホームページを参照してください.例えば,シェアウェアである WinZip は次の URL から入手することができます.

インストール

多くの場合,自己圧縮形式なのでダウンロードしたファイルをクリックして展開します.展開時にディレクトリが作成されます.その中に "setup.exe" ファイルがありますから,"setup.exe" をクリックしてソフトウェアのインストールを行います.


Breakfastの導入ガイド

Breakfast は日本語形態素解析システムです.WinMoprh は Breakfast の GUI フロントエンドソフトウェアとして機能します.従って,Breakfast をあらかじめ導入しておく必要があります.

Breakfast の簡単な説明(下記サイトの紹介文章から引用)

URL http://www.fujitsu.co.jp/hypertext/free/breakfast

Breakfast は,富士通研究所が開発した日本語形態素解析システムです. 形態素解析とは,入力された文章(テキスト)を単語に分けて,切り分けた個々の単語に品詞付け(タグ付け)を行う処理を指します.形態素解析技術は,機械翻訳やキーワード抽出,校正支援など,自然言語処理分野のさまざまなアプリケーションの中で利用されています.
無償公開されている Breakfast 4.0.4f は Windows(R) オペレーティングシステムで動作します. 高速な解析能力と,形態素文法と形態素辞書を利用者が自由に定義してアプリケーションに適する形態素解析エンジンとして利用できることが特徴です. 使用許諾条件と動作環境を確認の上でダウンロードして利用します.

動作環境

Breakfast 4.0.4f は Windows95/WindowsNT 3.51/WindowsNT 4.0 オペレーティングシステムで動作します.このシステムは実行時のフロントエンドとして,MS-DOS プロンプト (コマンドプロンプト)を利用します.Breakfast 4.0.4f では,操作インタフェースとしての GUI はありません. Breakfast 4.0.4f のインストールには,ディスクの空き領域として約 30 Mバイト必要です(但し,利用する形態素解析辞書のサイズに依存してサイズが変わります). メモリ 24 M バイト以上の環境で動作することが確認されています.

Breakfastのダウンロード

上記ファイルをダウンロードした後,tgz (tar + gzip) 形式に対応した圧縮解凍ソフトウェアを使って展開します.本節では,WinZip を使った展開例を示します(WinZip の版によってはその手順が異なることもあります).

  1. ファイルマネージャもしくはエクスプローラを開き,bfw404f.tgz をマウスでダブルクリックします.
  2. WinZip が起動するので [Extract] ボタンをクリックします
  3. Extract ウインドウが開きますから, ここで [Extract To] に配布セットのファイルを展開したいディレクトリ名を入力します. 通常は C:\ を指定します
    (注) Use Folder Names の項目がチェックされている必要があります. このとき,上記で指定したディレクトリの下にディレクトリ bfw404f が作成され,ファイルのコピーが行われます
  4. Extract ウインドウの [Extract] ボタンをクリックします. 配布セットが展開されてコピーされます

bfw404f.tgz の展開が成功した場合には,C:\bfw404f ディレクトリの下に bin や man などのサブディレクトリが作成されています.下記のディレクトリ構成を確認してください.
(注) ``." (ピリオド)をファイル名に使用するとインストールに失敗する場合があります.ここでは版情報である ``4.0.4" を ``404" に変更します)

C:\bfw404f \bin
\man
LICENSE.txt
readme.txt
fbfinst.bat
fbfusr.txt

展開後,README.txt を読んで Breakfast をインストールします.

コマンドのインストール

コマンドをインストールします.コマンドのインストール作業は MS-DOS コマンドプロンプトで行ないます. Windows95 を利用している場合,次の手順で MS-DOS プロンプトを開くことができます(C:\ディレクトリの下に,bfw404fがあるとします).

  1. タスクバーにある [スタートボタン] をクリックする
  2. [プログラム (P)] を選ぶ
  3. [MS-DOS プロンプト] をクリックする

Windows 95 を利用している場合,不幸にもインストールの途中で,環境変数の領域が不足することがあります. インストール途中での中断を回避するため,[MS-DOS プロンプト] を開いた時点で,次のコマンドを実行しておくとよいでしょう.

C:\WINDOWS> command /E:4096

インストール手順を示します.配布セットのファイルを展開したディレクトリに移ります.

C:\WINDOWS> cd C:\
C:\> cd \bfw404f

次に,Breakfast をインストールするディレクトリを決めます. 通常は C:\bf にして下さい.インストールのために fbfinst.bat スクリプトが用意されています.インストールするディレクトリを引数にして実行します.
(注)その際には,必ずドライブ名:\ で始まるフルパスで指定します.

C:\bfw404f> fbfinst C:\bf

fbfinst.bat スクリプトは Breakfast の実行に必要なファイルやその他のユーティリティを自動的にインストールするものです.このスクリプトが実行されると C:\bf の下にサブディレクトリが作成されて必要なファイルが格納されます.DOS コマンドを終了します.

C:\bfw404f> exit

fbfinst スクリプトによる自動インストールが成功すると C:\bf\4.0.4 というサブディレクトリが作成されます.
(注) ``." (ピリオド)をファイル名に使用するとインストールや後の動作で不具合が発生する場合があります.エクスプローラーを使ってディレクトリ名 ``4.0.4" を ``404" に変更します.

ここで,版情報である 4.0.4 (変更後の404) は Breakfast の版を表していますから,版に応じて変わることがあります.


日本語形態素解析規則と辞書の導入ガイド

Breakfast を使って日本語の形態素解析を実行するには,形態素解析規則,および形態素解析用辞書を Breakfast コマンドを使ってコンパイルして形態素解析用パーザーを作成しなければなりません.Breakfast のサイトには,形態素解析規則と辞書として,次に示すデータが用意されています.

本節では,wjpmph15.tgz を例にとり説明します.wjpmph15.tgz ファイルをダウンロードします.tgz (tar+gzip) 形式ですから解凍ソフトウェアを使って展開します.WinZip を使った展開例を示します(WinZip の版によってはその手順が異なることもあります).

  1. ファイルマネージャもしくはエクスプローラを開き,wjpmph15.tgz をマウスでダブルクリックします.
  2. WinZip が起動するので [Extract] ボタンをクリックします
  3. Extract ウインドウが開きますから, ここで [Extract To] に配布セットのファイルを展開したいディレクトリ名を入力します. 通常は C:\ を指定します
    (注) Use Folder Names の項目がチェックされている必要があります. このとき,上記で指定したディレクトリの下にディレクトリ wjpmph15 が作成され,ファイルのコピーが行われます
  4. Extract ウインドウの [Extract] ボタンをクリックします. 配布セットが展開されてコピーされます

wjpmph15.tgz の展開が成功した場合には,C:\wjpmph ディレクトリの下に dic や dict などのサブディレクトリが作成されています.下記のディレクトリ構成を確認してください.

C:\wjpmph \dic
\rule
\dict
copyright
README.txt

形態素解析システムの作成

形態素解析システムは次のステップで作成します.

  1. 形態素解析用の接続表の作成
  2. 形態素解析規則と辞書を制御ファイルを参照しながらコンパイルしパーザーを作成する
  3. 形態素解析パーザーの動作を制御する設定ファイルの作成

設定ファイルの作成

Breakfast のコマンドをインストールしたディレクトリの lib に移動します. 具体的には,「インストールしたディレクトリ \ 版の番号\lib」 に移動することになります. C:\ にインストールした場合は C:\bf\404\lib に移動します.

C:\> cd C:\bf\404\lib

PATH の設定を行います.

C:\bf\404\lib> PATH C:\bf\404\bin;%PATH%

nkjcmplc コマンドを利用して設定ファイルを作成します.nkjcmplc の引数には juman.connect というファイルが記録されているディレクトリを指定します.wjpmph15 の場合には dic サブディレクトリに juman.connect ファイルがあります.次のようにタイプします.

C:\bf\404\lib> nkjcmplc C:\wjpmph15\dic

nkjcmplc コマンドによって形態素解析パーザーが利用する(形態素間)接続表,(形態素間)接続表修正情報,(語の)品詞定義ファイル,記号表,品詞接続情報対応表のそれぞれが ctb, sct, pos, sym, pct というファイル名で作成されます.C:\bf\404\lib ディレクトリに5つのファイルが作成されますから確認します.

C:\bfw404f \bin
\lib \ctb
\sct
\pos
\sym
\pct
\man

形態素解析規則と辞書のコンパイル

接続表の作成に成功した後,形態素解析規則と辞書をコンパイルします.Breakfast のコマンドを使い JUMAN の形式の規則と辞書から Breakfast 用のパーザーを作成します.コンパイルには nkjmkdct コマンドを使います. 引数には JUMAN の形式の辞書があるディレクトリを指定します. wjpmph15\dic です.

C:\bf\404\lib> nkjmkdct C:\wjpmph15\dic

コンパイル作業には時間を要します.利用しているコンピュータの性能に依存します.例えば,参考データとして挙げると,Pentium 150 MHz メモリ 32 MB のマシンで 25 分程度を要し,Pentium-II 300 MHz メモリ 96MB のマシンで 3分弱程度を要します.
コンパイル作業が終了すると,C:\bf\404\lib に Breakfast 用の形態素解析パーザー作成されます.sys.dic.idx, sys.dic.rcd という2つのファイルが作成されます.確認します.

C:\bfw404f \bin
\lib \ctb
\sct
\pos
\sym
\pct
\sys.dic.idx
\sys.dic.rcd
\man

設定ファイルの作成

Breakfast 用の設定のファイルであるプロファイル(JUMAN の jumanrc ファイルに相当)の作成を行います.nkjmkprf コマンドを使って JUMAN の rc ファイル (jumanrc) をもとに作成します.
このコマンドの引数には jumanrc のあるディレクトリ (wjpmph15\dic) と,数詞のカテゴリを指定します.数詞のカテゴリは2つあります. 形態品詞名と品詞細分類名を / (スラッシュ)で区切って指定します
(注)``/" は半角文字のスラッシュです.

wjpmph15 で提供される規則では,数詞のカテゴリは,次のように指定します.

  1. 形態品詞名……算用系数量語基
  2. 品詞細分類名……算用系数

(注)bfdcs14.tgz の場合は「名詞/数詞」を,bfdjn20.tgz の場合も「名詞/数詞」を指定します.

C:\bf\404\lib>nkjmkprf C:\wjpmph15\dic 算用系数量語基/算用系数

C:\bf\404\lib に profile という名前で Breakfast 用パーザーの設定ファイルであるプロファイルが作られます.

以上で,日本語形態素システム Breakfast の実行に必要なステップが終わりです. 次に示すファイルが作成されているかどうかを確認します.


Breakfast の利用

Breakfast の簡単な使い方を説明します.MS-DOS のプロンプトから使います.パーザーを実行するコマンド名は cbf です.
実行コマンドの cbf.exe が存在するディレクトリパスが環境変数(PATH) に含まれていなければなりません.含まれていない場合は,下の例のように PATHの設定を行ないます.

C:\bf>PATH C:\bf\404\bin;%PATH%

(注)Windows NT で C:\bf 以外にインストールされた場合は更に環境変数の設定が必要です.具体的な設定は Breakfast のマニュアルの付録 K.を参照してください.

cbf コマンドでパーザーを実行させる場合,原則として入力文章ファイルの記述形式は,1行に1文です.形態素解析の結果はコンソール画面に出力されます.リダイレクションやオプション指定によってファイルに出力することもできます.

解析する文章が記載されているファイルの名前を foo.txt とします.次のように実行します.

C:\bf> cbf foo.txt

解析結果は画面に出力されます. 上の例では,何もオプションを指定していないので, 単に形態素ごとに区切った結果が出ます.

出力結果をファイルに残すには -o というオプションを使います.次の例を見て下さい.

C:\bf> cbf -o outfoo.txt foo.txt

-o (o は小文字)オプションの後ろにスペースを空け,その後ろに, 出力結果を格納したいファイル名を指定します.上の例では outfoo.txt に解析結果が出力されます.一般に cbf コマンドのオプション指定は,解析したいファイル名よりも前に指定します. 処理対象のファイル foo.txt は末尾で指定しています.
more コマンドを使って出力結果を確認することができます.

C:\bf> more < outfoo.txt

その他のオプションを説明します.品詞のタグを付けた結果を得るには -j オプションを指定します.

C:\bf> cbf -j -o outfoo.txt foo.txt

読みが欲しい場合は -y オプションを指定します.

C:\bf> cbf -y -o outfoo.txt foo.txt

-j オプションと -y オプションは併用できます. 次の例では,品詞のタグと読みが付けられた解析結果が outfoo.txt に格納されます.

C:\bf> cbf -j -y -o outfoo.txt foo.txt


問い合わせ先

東京外国語大学 外国語学部 佐野研究室

E-mail sano@fs.tufs.ac.jp



著作権表示

WinMorph 1.0 版

Copyright (C) 1997-1999 by Tokyo University of Foreign Studies
All rights reserved.

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作者:佐野洋, 西部繁男, シャオン, 金美仙, 前嶋芽久美, 藤本有香

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郵便番号 114, TEL:03(5974)3552, FAX:03(5974)3637
代表者:佐野洋, 電子メール:sano@fs.tufs.ac.jp

研究目的に限り,本ソフトウェアとこれに関係するドキュメント類
の利用と複写,配布を無償で許可します.次の条件を含みます.
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るドキュメント類に併記すること.(2)本ソフトウェアに関係する
いかなる宣伝や広報等に,東京外国語大学という名前を使用しては
なりません.ただし,著者による事前の許可を得た場合はこの限り
ではありません.著者と東京外国語大学は,本ソフトウェアがどの
ような利用に対しても適切であることをいっさい表示しません.本
ソフトウェアとこれに関係するドキュメント類は,いかなる品質保
障なしに``あるがままの性能''で提供されるものです.

本ソフトウェアの内容の改変に際しては次の要件に従うことを条件
とします.

1. オリジナルのソフトウェアの版名は修正してはならない.新し
く改変した部分は,それがまぎらわしくないように別の版名をつけ
て添付すること.この版名等の書式については改変者が責任を負い
ます.

2. 改変者は,その氏名をその版名に続けて明示します.同時に改
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改変者は,そのソフトウェアがどのような利用に対しても適切であ
ることをいっさい表示しません.ソフトウェアとこれに関係するド
キュメント類は,いかなる品質保障なしに``あるがままの性能''で
提供されるものです.

本ソフトウェアの使用に起因するいかなる不慮と不則の事態に対し
ても東京外国語大学と作者はいっさいの責任を負うことはありませ
ん.

条件とはしませんが,作者は,本ソフトウェアを言語資源として蓄
積することを目指しており,改変内容を通知下さることを期待して
います.

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(*)WinMorph の研究と開発にあたっては,(財団法人)日本情報処
理開発協会 先端情報技術研究所(AITEC)の支援を受けて行なってい
ます.

東京都港区芝2丁目3-3 芝東京海上ビルディング2階,4階
郵便番号105, TEL:03(3456)3191, FAX:03(3455)4847
(財団法人)日本情報処理開発協会 先端技術研究所(AITEC)
茂呂知明, 電子メール:moro@icot.or.jp


(*)辞書データ作成にあたっては,(特殊法人)情報処理振興事業
協会(IPA)・技術センターの支援を受けています.

東京都港区芝公園3丁目1-38
郵便番号105, TEL:03(5978)7500, FAX:03(5978)7510
特殊法人・情報処理振興事業協会(IPA)・技術センター
ホームページ:http://www.ipa.go.jp


(*)Microsoft Windows95/NT版・汎用日本語形態素解析規則のリ
リースにあたっては,株式会社・富士通研究所の協力を得て行なっ
ています.

川崎市中原区上小田中4-1-1
郵便番号211-88, TEL:044(754)2671, FAX:044(754)2570
株式会社・富士通研究所
颯々野学, 電子メール:sassano@flab.fujitsu.co.jp
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Winmorph Version 1.0

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(*)The research and the development of the WinMorph software have been
done under the auspices of the Research Institute for Advanced Information Technology (AITEC).

JIPDEC:Japan Information Processing Development Center
Research Institute for Advanced Information Technology (AITEC)
Shiba Tokyo Kaijo Bld.2F, 3-3, Shiba 2-Chome, Minato-ku, Tokyo 105 Japan
Zip Code 105, TEL: +81-3-3456-3191, FAX:+81-3-3455-4847
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(*)The creating of the morphological grammer dictionary data has been done
under the auspices of the Software Technology Center (Information-technology
Promotion Agency, Japan)

STC: Software Technology Center
Information-technology Promotion Agency, Japan
1-38, Shibakouen 3-Chome, Minato-ku, Tokyo 105 Japan
Zip Code: 105, TEL: +81-3-5978-7500, FAX: +81-3-5978-7510
Web Page: http://www.ipa.go.jp

(*)The resource of the Japanese morphological analysis grammer rules(Win95/98
/NT) has been done under the auspices of Fujitsu Laboratories Ltd.

Fujitsu Laboratories Ltd.
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Any rights not expressly granted herein are reserved.




利用条件

ICOTフリーソフトウェア(IFS)の利用にあたって


以下の利用にあたっての条件は,

* ICOTの公開したICOTフリーソフトウェア
* 公開後改良されたICOTフリーソフトウェア
* AITECの委託研究によって作成されたソフトウェア

すべてに対して適用されるものである.


ICOT無償公開ソフトウェアの利用条件


1. ICOT無償公開ソフトウェアの目的

財団法人新世代コンピュータ技術開発機構 (以下,ICOTという) は,日本国
通商産業省より委託され,第五世代コンピュータ・プロジェクトを推進してき
た.また,平成5年度からは,このプロジェクトの後継プロジェクトとして,
第五世代コンピュータの研究基盤化プロジェクトを推進している.第五世代コ
ンピュータ・プロジェクトおよびその後継プロジェクト(以下,これらの一連
のプロジェクトを本プロジェクトという)は,並列推論処理を中核メカニズム
とする新しいコンピュータの基礎技術を創出し,その知見と技術を世界の研究
者と共有することによって,コンピュータ科学の発展に貢献することを目的と
している.

本プロジェクトによって,並列推論マシン,並列推論ソフトウェア技術といっ
た新しい技術が開発され,また,こうした技術開発に伴い,多くの先進的なソ
フトウェアが試作されている.これらのソフトウェアは,基礎的な研究開発段
階にあるため,多くの研究者に広め発展させていくべきものである.

そこで,ICOTは,本プロジェクトの国際貢献の目的に鑑み,著作権が国ではな
くICOTに帰属することとなるこれらの研究開発段階のソフトウェアを,「ICOT
無償公開ソフトウェア」として公開してきた.これらのソフトウェアについて
は,研究開発のための障害となるいっさいの制約をはずすことによって,多く
の研究者の方々に自由に利用してもらい,新しいコンピュータ科学への貢献を
実践したいと考えている.

本プログラム及びドキュメント(以下,本プログラムという)は,「ICOT無償公
開ソフトウェア」の一つとして,ICOTにおいて無償で配布しているものである.


2. 使用,変更,複製,配布の自由

本プログラムの利用者は,その使用,変更,複製を自由に行うことができる.
ここでいう変更には,本プログラムの機能,性能,品質を向上させるために改
良,拡張を行うこと,もしくは自ら開発したプログラムやドキュメントを本プ
ログラムに追加することが含まれるが,それだけには限定されない.

本プログラムの利用者は,本「ICOT無償公開ソフトウェアの利用条件」第3項
(「無保証」)が記されていることを条件として,関連法令に違反しない限り,
本プログラムそのもの,または本プログラムの変更版を第三者へ自由に配布す
ることができる.


3. 無保証

本プログラムは,本プロジェクトの研究開発の試作物を『あるがまま』の状態
で提供するものである.このため,明示的であるか黙示的であるか,または法
令の規定により生ずるものであるか否かを問わず,一切の保証をつけないで提
供されるものである.ここでいう保証とは,プログラムの品質,性能,市場性,
特定目的適合性,および他の第三者の権利への無侵害についての保証を含むが,
それに限定されるものではない.

本プログラムの利用者は,本プログラムが無保証であることを承諾し,本プロ
グラムが無保証であることによるすべてのリスクを利用者自身で負うものとす
る.

従って,利用者が本プログラムを利用したこと,または利用できないこと,も
しくは本プログラムを利用して得られた結果に起因する一切の損害について,
著作権者であるICOTおよび本プログラムの開発に関与した関連機関並びにそれ
らの役職員及び従業員は,そのような損害の発生する可能性について,知って
いたか否かにかかわらず,何らの責任も負わない.本プログラムの利用者は,
本プログラムの利用を開始したことによりこれを承諾しているものとみなされ
る.ここでいう利用とは,本プログラムの使用,変更,複製,配布,二次的著
作物の作成を含むがこれらに限定されない.

利用者が本プログラムそのもの,または本プログラムの変更版を,ICOT以外の
第三者から配布を受けた場合においても,配布を行った第三者が独自に特別な
保証を文書で行わない限り,配布を行った第三者は,その利用者に対して,本
プログラムに関係する限りにおいて同様に何らの責任を負わないものとする.



TERMS AND CONDITIONS

TERMS AND CONDITIONS FOR THE USE OF "ICOT FREE SOFTWARE"

The following Terms and Conditions for the use of "ICOT FREE SOFTWARE"

is applied to all of:

* ICOT Free Software that ICOT releases
* Revised ICOT Free Software after its release
* Software produced by AITEC's Research Funding Program.


1. Purposes and Background (of ICOT Free Software)

The Institute for New Generation Computer Technology ("ICOT")
had been promoting the Fifth Generation Computer Systems project under
the commitment of the Ministry of International Trade and Industry of
Japan (the "MITI"). Since April 1993, ICOT has been promoting the
Follow-on project to the FGCS project. This follow-on project aims to
disseminate and further develop FGCS technology. The FGCS project and
the Follow-on project (collectively, the "Project") have been aimed at
creating basic technology for novel computers that realizes parallel
inference processing as their core mechanism, and contributing toward
the progress of computer science by sharing innovative knowledge and
technology with the research community worldwide.

Innovative hardware and software parallel inference technology
has been under development through the Project, which involves
varieties of advanced software for experiments and evaluation. This
software, being at a basic stage of research and development, should
be disseminated widely to the research community.

According to the aims of the Project, ICOT has made this
software, the copyright of which does not belong to the government but
to ICOT itself, available to the public in order to contribute to the
world, and, moreover, has removed all restrictions on its usage that
may have impeded further research and development in order that large
numbers of researchers can use it freely to begin a new era of
computer science.

This program together with any attached documentation (collectively,
the "Program") is being distributed by ICOT free of charge as
ICOT Free Software.


2. Free Use, Modification, Copying and Distribution

Persons wanting to use the Program ("Users") may freely do so
and may also freely modify and copy the Program. The term "modify," as
used here, includes, but is not limited to, any act to improve or
expand the Program for the purposes of enhancing and/or improving its
function, performance and/or quality as well as to add one or more
programs or documents developed by Users of the Program.

Each User may also freely distribute the Program, whether in
its original form or modified, to any third party or parties, PROVIDED
that the provisions of Section 3 ("NO WARRANTY") will ALWAYS appear
on, or be attached to, the Program, which is distributed substantially
in the same form as set out herein, and also PROVIDED that such
intended distribution, if actually made, will neither violate nor otherwise
contravene any of the laws and regulations of the countries having
jurisdiction over the User or the intended distribution itself.


3. NO WARRANTY

The program was produced on an experimental basis in the course of
the research and the development conducted during the project and
is provided to users as the production on that basis.
Accordingly, the program is provided without any warranty whatsoever,
whether express, implied, statutory or otherwise. The term "warranty"
used herein includes, but is not limited to, any warranty of the
quality, performance, merchantability and fitness for a particular
purpose of the program and the nonexistence of any infringement or
violation of any right of any third party.

Each user of the program will agree and understand, and be
deemed to have agreed and understood, that there is no warranty
whatsoever for the program and, accordingly, the entire risk arising
from or otherwise connected with the program is assumed by the user.

Therefore, neither ICOT, the copyright holder, nor any other
organization that participated in or was otherwise related to the
development of the program and their respective officials, directors,
officers and other employees shall be held liable for any and all
damages, including, without limitation, general, special, incidental
and consequential damages, arising out of or otherwise in connection
with the use or inability to use the program or any product, material
or result produced or otherwise obtained by using the program,
regardless of whether they have been advised of, or otherwise had
knowledge of, the possibility of such damages at any time during the
project or thereafter. Each user will be deemed to have agreed to the
foregoing by his or her commencement of the use of the program. The term
"use" as used herein includes, but is not limited to, the use,
modification, copying and distribution of the program and the
production of secondary products from the program.

In the case where the program, whether in its original form or
modified, was distributed or delivered to or received by a user from
any person, organization or entity other than ICOT, unless it makes or
grants independently of ICOT any specific warranty to the user in
writing, such person, organization or entity, will also be exempted
from and not be held liable to the user for any such damages as noted
above as far as the program is concerned.



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