ゴールに依存した抽象化(GDA)を用いた法的推論システム : NEWGDA
マ シ ン:DOS/Vマシン, UNIXマシン
環 境:UNIX, KLIC
言 語:KL1
ソース量:0.8 MB
文 書:ユーザーズマニュアル (日本語)
概要
ゴールに依存した抽象化を用いた法的類推を行う。本システムでは法的ルール
(条文等)を適用する際の適用根拠の証明を与えると、その証明保存するという
観点から類似となる概念を計算し出力する。
機能
- オーダーソート論理におけるソートに対して類似性(類似なソート群の集合)
を計算する。
- 与えられた証明を保存するという観点による類似性が計算される。
特徴
- 単に証明の保存性のチェックだけでなく、同じ証明を保存する他のすべての
ソートを求める。これは、法的類推においては、あるルール(条文)に類推に
よって適用された概念に対する適用根拠によって、実は別の概念にもそのル
ールを適用してもよいことを示している。
- 知識が不完全な場合、複雑な推論パスとなっても、単に概念の類似性として
表示されるため、その異常な具合が直観的に把握しやすい。
- 原理的には膨大な組み合わせの爆発となる類似性の組を様々な枝刈りや
ユーザの解釈に依らないヒューリスティックによって効率的に計算している。
用途
- 限られたルールからの類推。
- ディベートを行う際、相手の出した証明を再利用する。
- 不完全な知識のデバッグ。
その他
制限事項として、現バージョンは自前の推論エンジンを持たないため、
本体となる法的推論システムからの情報をユーザが操作して、本システムに
与える必要がある。