ますます、コンピュータが不可欠になってきている私達の社会生活において、大規模で複雑な問題に対処する新しいコンピュータが求められています。その新しいコンピュータの中核技術として、第五世代コンピュータ技術は開発されました。
第五世代コンピュータ技術は、知識ベースを用いた推論機能を持ち、これを高度並列処理技術により実現していることが大きな特徴です。 この技術は、1982年より開始され、11年の歳月と540億円の研究資金が投じられた、第五世代コンピュータプロジェクトにより開発されました。 このプロジェクトの後、第五世代コンピュータ技術を世界に普及させ、世界のコンピュータ科学や新技術開発の研究基盤とするために、第五世代コンピュータの研究基盤化プロジェクトが立ち上がりました。 研究基盤化プロジェクトでは、第五世代コンピュータ技術を、市場に現れ始めた並列コンピュータ上でも利用できるようにするための、技術開発が行われました。 これらの新しい技術を含めた第五世代コンピュータ技術は、その多くの部分が ICOT 無償公開ソフトウェアとして世界中に公開されています。 本ビデオでは、第五世代コンピュータ技術の中から、
また、これらのソフトウェアを、世の中で市販されている UNIX ベースの並列コンピュータ上などに移植するために、新たに開発された汎用機上の KL1 言語処理系 KLIC についてもご紹介いたします。 |