MGTPシステムの用法

MGTPはその問題記述の簡便性から、一階述語論理による知識表現 言語と見ることもでき、Prologではフォローできない Non-Horn論理式を取り扱うことができるほか、 並行論理型言語KL1では失われている探索の完全性が保証されている などの利点を持っている。

MGTPは、適用すべき問題の性質によって、 グランド版MGTP(MGTP/G)、ノングランド版MGTP(MGTP/N)、 および制約充足問題を解くために拡張された制約MGTP(CMGTP) の3種類が用意されており、それぞれKL1、Prolog、Klicで実装されている。 グランド版MGTPにおいては生成されるモデル候補はすべて基底項、 すなわち変数を含まない項であり、 ルールの後件部に選言を記述することができる。 ノングランド版MGTPでは、変数を含む項が許されるが、 現在の実装ではルールの後件部に選言を記述することはできない。 また、CMGTPは、制約充足問題を解くために拡張されたMGTP で、枝刈りを効率的に行なうために 負アトムを用いて制約伝搬ルールを表現することが可能である。 並列化に関しては、グランド版MGTPおよび CMGTPではOR並列が、またノングランド版MGTPではAND並列が それぞれ実現され、いくつかのベンチマーク問題に対して 線形に近い台数効果が達成されている。



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