MGTP/G各版について
いずれの版も、MGTP節によって与えられた問題は、
前処理プログラムによってProlog節集合もしくはKL1節集合に変換される。
これらがMGTP/G本体プログラムとリンクされて、
証明の実行形式プログラムができる。
Prolog版は、戦略の違いから三つのタイプの処理系がある。
- 戦略I
-
全てのモデル拡張候補によって拡張を行なう。
得られるモデル候補にモデル棄却規則を適用する。
- 戦略II
-
モデル拡張候補の内一つを選び、拡張を行なう。
残りのモデル拡張候補はスタック%
%
に積まれ次回のモデル拡張の候補となる。
拡張されたモデル候補についてモデル棄却規則を適用する。
- 戦略III
-
選言を含まない全てのモデル拡張候補によって拡張を行なう。
選言を含むモデル拡張候補はスタックに積まれる。
得られるモデル候補(一つしかない)にモデル棄却規則を適用する。
もし、選言を含むモデル拡張候補しかなかった場合は、
そのうちの一つを選び拡張する。
残りのモデル拡張候補はスタックに積まれる。
得られるモデル候補(複数)にモデル棄却規則を適用する。
いずれも、MG節の中からProlog述語の呼出しが可能である。
KLIC版は、RAMS法を搭載した版とMERC法を搭載した版がある。
ほかに、次のような機能を持つ。
- 各処理方式の比較を公平に行なうための、証明図一致機能を持つ。
- 問題節からKL1述語を呼び出すことができる。
- 証明トレース、証明の統計情報の表示を行なうことができる。
機能はProlog版と、Prolog呼出の代わりに
KL1呼出が行なえる点を除いて、全く同じ。
前件部ではKL1ガード述語、後件部ではKL1ボディ述語呼出が可能である。
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