昭和55年度の2つの報告書から、「プロジェクトの進め方と体制」に関する部分を抜粋して構成された、「資料4.研究開発計画(基本的考え方)」を補足する参考資料です。
【項目】
- 参考資料1 プロジェクトの進め方と体制
- 昭和55年度 第5世代のコンピュータ調査研究報告書(JIPDEC) 37〜41頁
- 参考資料2
- 昭和55年 2月2日 本委員会配布資料
第5世代コンピュータ研究開発体制について(JIPDEC)
(委員長質問に対する1次とりまとめ)
【概要】
●「参考資料1 プロジェクトの進め方と体制」では、
まず、
「4.1 研究開発推進の基本的条件」において、本プロジェクトの持つ性格を次のように明かにしています。
- 先導的・創造的な研究開発を目指すプロジェクトであること。
- 長期的視野に立ったプロジェクトであること。
- 1990年代における基幹産業に育つことが想定されるコンピュータ産業全般に渡る幅広い分野を対象としたプロジェクトであること。
- 国際的視野に立ったプロジェクトであること。
次に、このような性格を持った本プロジェクトを、円滑に推進する上で注意する事項を次のように列挙しています。
- 需要・経済性とのバランスをとりながら野心的な目標を設定する。
- 中間目標等は、堅実なものから野心的なものまで複数もうけ、並行して実施し、プロジェクトの初期段階では、年度毎に評価を行ない、研究課題の整理・統合をはかる。
- 研究努力に対する評価と研究成果に対する評価は、明確に区別する。
- 基本目標や思想を明確にし、確固たる指導体制を長期に渡って維持する。
- 人材を官・産・学の全分野から広く結集できる体制を確立する。
- 4.のトップダウンと共に、研究員全員のコンセンサスを得るよう努力するなど、ボトムアップのアプローチもとり、我が国の国情に合った指導体制を確立する。
- 前世代のコンピュータから、第5世代のコンピュータへの移行が円滑に推進されるようあらゆる面から配慮する。
これらを念頭におき、「4.2 望ましい研究開発体制と運用方式」では、次の項目に関し、本プロジェクトの望ましい研究開発体制と運用方式について述べています。
- 指導理念の一貫性
- 研究目標の設定
- プロジェクトの体系化
- 人材の確保
- 中核組織の役割
- 国際協力
●「参考資料2」では、
- 研究開発の進め方について
- 研究開発の費用、資金
- プロジェクト・マネージメント及び評価
に従って、コンパクトにまとめられています。
具体的には、「1. 研究開発の進め方について」においては、
- (1) 複合先端技術の研究開発のあり方
- 基本事項
- 研究開発の進め方
- 体制、環境に関する考え方
- (2) 研究開発スケジュールについて
- (3) 組織体制、要員数
- プロジェクトの管理、運営を含む中核的組織
- 中核的組織の役割
- 研究開発体制
- (4) 官庁、民間、第3セクタ等の役割分担
- 官庁、政府系研究所・大学、民間、第3セクタの役割
- 研究体制のあり方
- (5) 国際協力のあり方
- 基本姿勢
- 共同研究等を行う場合の分担
- 国際協力の方法
- 国際協力での問題点
が、箇条書きでコンパクトに述べられています。
「2. 研究開発の費用、資金」では、
が示されています。
「3. プロジェクト・マネージメント及び評価」においては、
- 実施体制
- プロジェクト・マネージメントの内容
- 評価の方法
- 新手法の開発
という項目に関して、箇条書きでコンパクトにまとめられています。
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