資料4 第五世代コンピュータプロジェクト研究開発の状況


第五世代コンピュータプロジェクトの、本委員会までの研究開発の状況が分かります。

【項目】

  1. 全体像
  2. 主要成果物
  3. 第五世代コンピュータの特徴

【概要】

「1.全体像」では、 本委員会開催時点での現状:
  • 第五世代コンピュータプロトタイプの中核となる並列推論マシン(PIM)は完成目前
  • PIM上で動作する基礎ソフトウェアは、並列推論マシンの実験機等を用いて鋭意研究開発中
が述べられ、その現状に基づき、プロジェクト終了時の最終成果の全体像の見通しが示されます。 また、従来の並列システムと第五世代コンピュータによる並列推論システムとが比較され、 第五世代コンピュータが並列知識処理にもたらす開発環境および研究環境について述べられます。


「2.主要成果物」では、 以下の主な研究開発課題の成果について、プロジェクト終了時の見通しを示しています。
  1. 並列推論マシン(PIM)
  2. 並列推論ソフトウェア(PIMOS)
  3. 知識ベース管理ソフトウェア(KBMS)
  4. 知識プログラミングソフトウェア
    • 制約論理プログラム言語(GDCC)とその実行システム
    • 並列定理証明器(MGTP)
    • 自然言語インタフェース・ツール(Language Tool Box)

  5. 機能実証/並列応用実験ソフトウェア
    • 遺伝子情報処理(遺伝子情報の解読を知識処理技術で支援)
    • LSI-CAD(大規模集積回路の設計支援)
    • 法的推論(法令条文と判例からの法解釈の立案)
    • 囲碁対局システム


「3.第五世代コンピュータの特徴」では、 従来の計算機技術と比較して、第五世代コンピュータ技術が一般の並列処理技術でも利用できる、以下の点で優位性を持っていることを説明してます。
  • 大規模並列計算機のオペレーティングシステム技術を確立
  • 並列処理ソフトウェアの生産性の大幅な向上
  • 高レベルの記述で十分な性能