例えば、終業直前に新しい発想が浮かんだ場合
でも、その制約により、残業が出来ない場合も
多い。しかし、(財)新世代コンピュータ技術開
発機構では、就業規則の運用が緩やかだったの
で、必要であれば、夜通し仕事をすることも可
能であった。第五世代コンピュータ・プロジェ
クトのような先進的な研究開発は、発想が浮か
んだときに、きりのいいところまで研究できる
環境が重要であり、その意味で(財)新世代コン
ピュータ技術開発機構の とった体制は 適切で
あったといえよう。
b)  研究者の集積効果
  コンピュータのソフトからハードまで通じた
優秀な人材が多数(財)新世代コンピュータ技術
表2 ICOT研究所研究室の人員構成
  1982年設立時(前期) 1985年時(中期) 1989年時(後期)
第一 第二第三 第一 第二第三 第四第五 第一 第二第三 第四第五 第六第七
室長
室長代理
NTT
電総研
電総研電総研 電総研
電総研
電総研
NTT
NTT 電総研NTT 日立
NTT
富士通 沖電気
松下電産
NTT
日本電気
NTT
日本電気
富士通 電総研
三菱総研
<<主任研究員>>                     
電子総合研究所               1      
沖電気 2       1           
シャープ                     
東芝   1 1   1 1    1        
日本電気 2     1  1 1   1       
NTT 1                   
日立    1 1  1 2 1     1    1
富士通   1  2   1      1    
松下電器産業                     
三菱電機 1  1 1 1  1 1 1 1  1    
三菱総合研究所                     
東芝情報システム                     
アーチフィシャルインテリ
ジェンス
                    
管理工学研究所                     
情報数理研究所                1    
計a) 6 2 3 4 3 2 6 3 2 2 1 4 0 0 1
<<研究員>>                     
電子総合研究所        1             
沖電気 1  1 1 1 1 2 1     1  1 1
シャープ 1  1   1  1  2 3 1    2 2
東芝 1  1 1 2 2 1 1       1 1 2
日本電気   2  1      1  1 1    
NTT         1  1        
日立 1 1           1 1      2
富士通 1 2    1 1       1 1 2   
松下電器産業 1  1 1 1 1 1 1     1 1 1 3
三菱電機   2 1     3  1 2 2   1   
富士通SSL            1     1   1
KDD       1            1 
機械技研                1    
新日鐵                     1
情報数理研究所                     
三洋電機                     1
ソニー            1      1 
キャノン                     
東芝情報システム              1       
東邦システム                     
三菱総合研究所                     
計b) 6 7 5 4 7 6 9 3 7 7 6 5 6 713
a)+b)計 12 9 8 810 8 15 6 9 9 7 9 6 714
(注)数字は、各年時のICOT研究所各研究室在籍者数を表す。研究計画部への出向者数は入っていない。
(出所)新世代コンピュータ技術開発機構の資料による
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