(60)分散協調に基づく計画支援システム


	マ シ ン:Multi-PSI
	環  境:PIMOS, SIMPOS
	言  語:KL1, ESP
	ソース量:1.0 MB
	文  書:なし


概要

タスク割当問題をマルチエージェント間の相互作用で解決するプログラムであ る。

構成

                エージェント
            ┌────────────┐
            │ ┌────────┐ │
            │ │ タスクプール │ │
            │ └────────┘ │
            │      │     │
            │ ┌────┴───┐ │
            │ │タスク評価機構 │ │
            │ └────────┘ │
  エージェント    │      │     │  エージェント
 ┌──────┐   │ ┌────┴───┐ │ ┌──────┐
…│      │   │ │  協調機構  │ │ │      │…
 └──────┘   │ └────────┘ │ └──────┘
    │       └──────┼─────┘    │
────┴──────────────┴──────────┴───────
         エージェント間の相互作用(タスクの移動)

機能

どのタスクをどのリソースに割当てれば全体としての効率が良いかを決定する タスク割当問題に対する近似解法を与えるプログラムである。対象とする問題 は、リソースの集合(例.作業者)、タスクの集合 (例.仕事)、各リソース毎 に定義されたタスクの評価関数 (例.残業時間) が与えられた時、各リソース の評価関数値の総和を最少にするタスクのリソースへの割当を決定することで ある。

この問題に対し、我々の方法では、リソースと1対1に対応付けられたエージェ ント群が、適当に初期割当されたタスクを、他者に依頼、或は、他者のタスク と交換することを繰り返し行うことにより、段階的に目的関数を最少化して行 く。疎結合のエージェント間の相互作用に基づいているので、以下の特長を持 つ。

・適応性:
協調機構が各エージェントに分散しているので実行途中のエージェント数 やタスク数の変動に対してもそれらを吸収して問題を解き続けることができる。
・並列性:
各エージェントが並列に動作することにより実行時間が短縮される。
・組込の探索制御知識:
エージェント間の相互作用に探索制御知識が組み込まれているので、組合 せ爆発を防止するための知識がないようなドメインへも適用できる。

FTP


www-admin@icot.or.jp