(58)LSI配線プログラム


	マ シ ン:Multi-PSI, PIM
	環  境:PIMOS, SIMPOS
	言  語:KL1, ESP
	ソース量:0.5 MB
	文  書:なし


概要

LSI設計において、電子回路の端子間を配線するツールである。

構成

 ┌────┐  ┌────────────┐  ┌────────────┐
 │回路情報├─>│配線プログラム(KL1)├─>│表示プログラム(ESP)│
 └────┘  │   [PIM]    │  │  [PSI−UX]  │
         └────────────┘  └────────────┘

 配線プログラム:回路情報に基づき、PIMを用いて高速に端子間の配線経路を決定する。
 表示プログラム:配線経路をリアルタイムで端末に表示する。

機能

与えられる回路情報は、格子サイズ、配線禁止領域、スルーホール禁止点、ネッ トリストからなる。まず最初に、格子サイズによって配線経路を探索する領域 の範囲が決定される。続いて、ネットリストにより配線すべき端子の組が与え られる。そして配線プログラムは、配線禁止領域を通らず、かつ、スルーホー ル禁止点で折れ曲がることなく端子間の経路を探索する。この配線の様子をリ アルタイムで表示プログラムが表示する。

特徴

高い並列性を実現するために、並列オブジェクト指向に基づいて設計された配 線プログラム。配線格子上における全ての配線線分をオブジェクトに対応させ、 それらをラインプロセスとして実現した。配線経路は、これらのラインプロセ ス間のメッセージ交換によって決定される。

高速配線
・複数の端子組を同時配線。
・一つの端子組における経路探索を並列実行。
大規模データに適用可能
・各プロセッサにプロセス間メッセージを制御するプロセスを置き、プロ セッサ間に渡る通信路の数を軽減。

FTP


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