(41)構文解析処理プログラム
マ シ ン:PSI
環 境:SIMPOS
言 語:ESP
ソース量:1.5 MB
文 書:なし
概要
自然言語処理において、構文解析を行うためのシステムである。
構成
構文解析システムSAX(Sequential Analyzer for syntaX and semantics)
は、DCG(Definite clause grammar)形式で記述された文法に基づき、自然
言語文の構文解析を行うためのシステムである。SAXシステムは以下のよう
なサブモジュールで構成されている。
- トランスレータ
- DCGで記述された文法を計算機上で実行可能な形式(ESPプログラム)
に変換する。
- 文法開発ユーティリティ
- 文法のデバッグを支援する。文法開発支援ツールはSAXの解析実行過程
をトレースするトレーサ、構文解析時の解の探索履歴を用いて部分木情報の表
示を行うビジュアルデバッガ、そして解析所要時間および解析結果の構造など
をウィンドウへ表示するツリーブラウザで構成されている。
機能
SAXシステムの特徴を以下に述べる。
- SAXの解析アルゴリズムは、左隅上昇型のアルゴリズムであり、適用可
能な文法規則が複数存在する場合、それらすべてを同時に実行する。このため、
高速な構文解析処理の実行が可能となっている。
- SAXで扱う文法記述形式は、自然言語文に現われるさまざまな言語現象
を効率よく解析するために、拡張したDCG記述形式を採用している。拡張記
述形式を以下に示す。
- 遅延補強項の記述
- 構文解析終了後に評価を行う遅延補強項の記述が可能である。これにより
解析木の枝刈りに直接関係しない意味構造の構成などを記述することができる。
- 優先度計算の記述
- 構文解析中に、解析結果の尤もらしさを計算する優先度計算の記述が可能
である。
FTP
- 構文解析処理プログラム [167K]
www-admin@icot.or.jp