(21)知識検証支援システム:KNOV
マ シ ン:PSI-II
環 境:SIMPOS
言 語:ESP
ソース量:3 MB
文 書:マニュアル (日本語)
概要
仮説推論に基づいた知識ベースの検証支援ツール。
機能
エキスパートシステム開発での知識ベース構築においては、専門家からの知識
の抽出・知識の確認・整理・構造化を支援する知識獲得機能、および獲得した
大量の知識間の整合性を検証する機能が必須である。本システムは、これらを
総合的に支援する知識ベース構築支援システムの一環として試作した、診断・
解析問題を対象とした知識ベースの整合性を保証するための知識検証のための
支援ツールである。
知識検証の問題は、不完全かつ矛盾を含む知識ベースを、完全で整合性のある
知識ベースに修正、整理して行き、問題解決を正しく行える様にする問題であ
る。本システムでは知識ベースに含まれる矛盾ルール、不完全ルールとそれを
解消するためのルール修正案を仮説と考え、仮説推論を用いて、矛盾解消戦略
に基づく仮説生成とその検証を行うことにより、知識ベースを洗練化し整合性
のあるものにしていく動的検証方式による知識検証を行う。また、その知識ベー
スの矛盾検出・修正を支援する機能については、仮説集合に基づいた知識の一
貫性維持を行うATMSを利用している。
本システムは以下に示す通り、3つの部分より構成される。
- 1)問題解決機構
- 推論機構、矛盾検出、仮説生成より構成される。検証メタ知識に従い知識
検証過程の制御を行う。
- 2)知識管理機構
- 推論ネットワーク、矛盾知識データを管理する。矛盾知識の管理はATM
Sにより行っている。
- 3)検証メタ知識
- 知識検証のためのメタ知識である。テストケース、矛盾検出知識、仮説生
成知識として表現する。
検証メタ知識を与える事により、システムが自動的に知識ベースの矛盾を検出
し、正しい修正案を作成する。また、検証メタ知識を検証処理手続きから独立
化させ知識表現形式を定式化させた。このため対象とする問題領域に応じた知
識検証支援システムの構築が可能である。
FTP
- 知識検証支援システム:KNOV [244K]
www-admin@icot.or.jp