(19)制約論理型言語:CAL(ESP版)


	マ シ ン:PSI
	環  境:SIMPOS
	言  語:ESP
	ソース量:1.3 MB
	文  書:マニュアル (日本語/英語)


概要

問題を「制約」という形態でとらえ、問題を解決するための、高水準の問題記 述を許す制約論理型言語CALを提供するESPで記述されたシステムである。

特徴

従来用いられてきたプログラミング言語では、プログラムとして「その問題を どのようにして解くか」を記述するため、問題の解法をユーザが選択、あるい は作成し、それをプログラミング言語を用いて表現する必要があった。制約論 理型言語を用いれば、ユーザは自分の問題を「制約」と呼ばれる「問題を構成 する関係式」を記述するだけで、システムが制約を解き、制約中の変数の値や 変数間の関係を求めてくれる。 また、本システムは、高水準の問題記述を許 す制約論理型言語CALを提供するとともに、CALを利用するための環境も 提供する。

さらに、CALでは、制約集合をContextという単位で管理しており、 これによって、以前の任意の制約集合状態を再現することができる。

機能

主な機能としては、以下のようなものがある。
多様な制約評価系
制約論理型言語CALは、制約評価系として、
  1. 代数制約評価系(非線形方程式制約)
  2. 線形制約評価系(線形不等式制約)
  3. Bool制約評価系
  4. 集合制約評価系
の4つを持つ。ユーザはこのうちどの制約評価系を利用するかを指定できる。

実根求解機能
代数制約評価系においては、実根求解機能を呼び出すことでContex t内の1変数多次方程式を解くことができる。実根求解機能で求められる解 (実根)が複数ある場合には、バックトラックによってすべての解を取り出す ことができる。

多重環境操作機能
制約集合Contextの履歴をContext Treeを用いて管理 しており、以前の任意の時点の制約集合の状態への移動が可能となる。

FTP


www-admin@icot.or.jp