(18)並列制約論理型言語:GDCC


	マ シ ン:Multi-PSI
	環  境:PIMOS
	言  語:KL1
	ソース量:1.2 MB
	文  書:マニュアル (英語)


概要

非線形代数方程式制約等を対象とする並列制約論理型言語処理系である。

機能

並列制約論理型言語GDCCは、問題解決において高水準の記述をユーザに許 すような、新しいプログラミング・パラダイム、「制約プログラミング」に基 づき、さらに制約を解く「制約評価系」と言語自体に並列性を導入することに より処理効率を向上させるとともに、より記述の水準と柔軟性を高めた言語の 処理系である。この言語を用いることによって、ユーザは問題の解法について は原則的に触れることなしに、プログラミングを行うことが可能となる。

「どう解くか」から「何を解くか」へ
従来用いられてきたプログラミング言語では、プログラムとして「その問 題をどのようにして解くか」を記述するため、問題の解法手続きをユーザが選 択、作成して、それをプログラミングする必要があった。GDCCを用いるこ とによって、ユーザは自分の問題を「制約」と呼ばれる「問題を構成する関係 式」を記述するだけで、システムが解法を適用し、関係式中の変数の値、ある いは変数間の関係を求めることができる。

2つのレベルの並列性
論理型言語と制約評価系の双方を並列化することにより、効率的な問題解 決を提供している。

様々な領域の問題に対応
並列制約論理型言語GDCCは、ユーザの様々な問題領域に対応するため、
  1. 非線形代数方程式
  2. 真偽値上の等式
  3. (整数あるいは有理数上の)線形方程式・線形不等式
といった各種制約のための制約評価系が用意されている。

多重環境操作系
制約の追加・削除、あるいは矛盾の局所化、線形制約評価の際の最大化/ 最小化を行うための、多重環境操作系「ブロック機構」が言語仕様として用意 されている。

実根求解機能
非線形方程式制約においては、1変数方程式の実根求解機能を付加。各実 根を求める機能を提供。各実根はブロック機構を用いることで個別処理が可能 となっている。

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