(8)性能管理シェル


	マ シ ン:PIM
	環  境:PIMOS 3.0
	言  語:KL1, ESP
	ソース量:400 KB
	文  書:マニュアル (日本語)


概要

汎用並列マシン用の性能管理を特色とする動的負荷分散マルチタスキングOS。

構成

汎用並列マシンのための動的負荷分散の仕組みとして、性能管理を行うオペレー ティングシステム(OS)の枠組み−性能管理Shell−を提案する。性能 管理Shellは、動的負荷分散処理、性能管理、ユーザインタフェースの三 つの部分から構成されている。

機能

動的負荷分散処理:
性能管理の目的は、汎用並列マシン上でのマルチタスク処理技術 の確立である。プロセスを実行するプログラムがプロセッシングエレメント (PE)に無いとき、プログラムを持つPEへプロセスを自動的に送り出す。 OSはPE上のプログラムを動的に再配置することを通して、プロセスの負荷 分散を間接に制御できることになる。仮想マシンの仕組みにより、プログラム とプロセスを送り出す先を一致させることができる。
性能管理:
プログラムの再配置戦略と性能結果の組が、戦略データベースに 記録されている。このデータベースを参考に、仕事は常に、その時点でわかる 最善の戦略で実行される。このとき並列マシンに余裕があれば同時に、もっと 良い戦略を求めて実験的戦略を立案し試験実行を行い、探索的に最善の戦略の 改良を試みる。

文献

神田陽治、前田宗則:
並列システムの進歩、バッチ環境からマルチタスキング環境へ
情報処理学会コンピュータシステムシンポジウム、平成3年3月、pp.85-94.
神田陽治:
プログラムとプロセスの再配置による並列マシン用動的負荷分散方式
情報処理学会誌、vol.31,no.12(1990),pp.1792-1800.

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