(5)並列オブジェクト指向言語:A’UM−90
マ シ ン:UNIXマシン
環 境:UNIX
言 語:C++
ソース量:3MB
文 書:利用説明書 (日本語/英語)、言語仕様書 (日本語)
概要
ストリーム通信に基づく並列オブジェクト指向言語A’UMの処理系である。
特徴
A’UMは並列論理型言語KL1の流れを汲む並列オブジェクト指向言語であ
り、以下に挙げる特徴を持つ。
- 並列オブジェクト
- A’UMの計算モデルでは、全てのオブジェクトが並列に動作する。
- ストリーム通信
- オブジェクト間の通信は方向を持つ通信路 (ストリーム) を介して行われる。
ストリームは実行時に自由に接続 (Connect)、統合 (merge、append)
することができ、柔軟なメッセージの転送方式、オブジェクト間の同期方式を簡潔に、かつ、
安全に実現することができる。
- 細粒度並列性の自然な表現
- すべての処理は、明示的なメッセージ通信で実行順序が指定されない限り、
原則として並列に行われる。
- 柔軟な同期制御
- 多数のオブジェクト間にわたる複雑な同期制御を簡単に実現することができる。
機能
A’UM−90言語処理系は以下に挙げる機能を備えている。
オブジェクトを並行処理の単位とするA’UMプログラムの実行環境を市販の
ワークステーション上に提供している。並列計算機版では、並列実行も可能で
ある、コンパイラはプログラム中のストリーム操作を構文的に検査し、必要に
応じエラーを報告する。
C言語などの他の言語で書かれたプログラムとA’UMプログラムを組み合わ
せて使えるよう、他言語インタフェースが用意されている。
デバッガも用意されており、トレース実行、ブレークポイントの設定、ステッ
プ実行、オブジェクトの内部状態の表示など一通りの機能を備えている。
動作環境
Sun SparcStation版及びSequent Symmetry版がある。A’UM−90のコンパ
イルにはGNU C++ version 1.37以降が必要である。
FTP
- 並列オブジェクト指向言語:A’UM−90 (Ver1.2c)
[1,119K]
- 並列オブジェクト指向言語:A’UM−90 (Ver1.2b用パッ
チ) [3K]
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