IFS (ICOT無償公開ソフトウェア) には UNIX 上で動く KL1 処理系として KLIC が含まれています. しかし IFS として配布されている KL1 プログラム の動作環境はほとんどが PIM および Multi-PSI 上のオペレーティングシステ ム PIMOS を想定しています. KLIC の提供する実行環境は PIMOS のものとは 若干異なっています.
KLIC は PIMOS に較べて, 機能面, 実行速度や使用できるメモリ量の面で制約 があります. 従って, プログラムの内容や大きさにも依りますが, KLIC 上で 動作させるためには多少の手直しを要するかも知れません. あるいはプログラ ムの一部分だけを切り出して KLIC 上で動作させるという方法もあります. し かし現在配布しているような大規模 KL1 プログラムの場合, KLIC への移植は 一般には難しいと考えた方が良いでしょう. IFS の一部は将来 KLIC 版も公 開する予定です.
現在の PIM や Multi-PSI 上の KL1 システムと KLIC は, 特に以下のような 点で仕様が異なっていますので, これらの点に留意して移植を進めて下さい.