next up previous contents
Next: 知識情報管理技術 Up: 主要技術 Previous: 並列論理型パラダイムに基づく知識情報処理基礎技術

知識表現技術

高レベルで多角的な知識表現技法・知識表現言語を開発し、知識表現の自由度 を大幅に増した。また、これを具体的問題に適用することによって、人間の知 識のさまざまな性質を、計算機処理の側面から明らかにした。

たとえば、制約論理型言語 GDCC は、どのような問題を解くのかを記述すれば、 解法をプログラミングせずとも、回答を得ることができるような言語になって いる。場面に応じた問題解決をシステムが行うために要求される多大な計算処 理は、並列処理を導入することによって効率化され、その上での種々の応用シ ステムの試作を通じて高い機能と高い効率の実現が確かめられている。

また、知識表現言語 Quixote は、通常の演繹の他に、実世界の知識を自然に 表現するために必要な知識ベースに仮説を追加して推論する機能、知識ベース に不足している知識を推論する機能なども含めた、包括的な機能を持っている。 その有効性は、新しい事件の判決を予測する法的推論、複数の自然言語表現か ら曖昧性を除去する状況推論、複雑な構造体間の関連を推論する遺伝子情報処 理などの応用によって確かめられている。