並列・知識処理関連 委託研究
平成8年度 新規提案募集のご案内


(財)日本情報処理開発協会(JIPDEC)
先端情報技術研究所(AITEC)



[目次]



先端情報技術研究所は、(財)新世代コンピュータ技術開発機構(ICOT) の後を受け、1982年から1992年まで同機構で実施された「第五世代コ ンピュータプロジェクト」および1993年から1995年まで実施された 「第五世代コンピュータの研究基盤化プロジェクト」によって創造された「第 五世代技術」の普及育成をおこなっております。第五世代技術の詳しいことに ついては、私共のWWWのページをご覧ください。

普及育成の目的は、これら両プロジェクトの具体的成果であるソフトウェアを 公開し、さらにそれらに関連し、あるいはそれらをベースとするソフトウェア を拡大再生産的に作りだし、これによって第五世代技術をより一層普及させる ことにあります。

先端情報技術研究所では、こうした目的の達成のため、ICOTにおいてつく り出されたソフトウェアをICOTフリーソフトウェアとして公開するととも に、並列論理型言語の汎用計算機上の処理系であるKLICの講習会をはじめ、 いくつかの活動をしております。

その一環として、先端情報技術研究所ではICOTフリーソフトウェアを参考 とし、論理にもとづいた並列知識処理のためのソフトウェアを作成いただく 「委託研究」を平成7年より実施しております。平成7年度は、この委託研究 の初年度ということもあり、ICOTと関係の深い方々を中心に募集を行ない ました。平成7年度の委託研究については、こちらをご覧ください。

先端情報技術研究所では平成8年度よりこの委託研究を本格的に実施すること となり、広く皆様からこうした「IFSを参考にした知識処理あるいは並列処理 に関連するソフトウェアを作成する研究のご提案」を募集致します。お寄せい ただいたご提案は、査読を経て、審査委員会によって採否を決定させていただ きます。

ご提案にあたってご留意いただきたいことは、「ソフトウェアを作成していた だく」という点です。採択された委託研究の結果であるソフトウェアは、私達 のサーバでも公開させていただきます。したがいまして、こうして公開された ソフトウェアがどの位アクセスされ、その程度他人に使ってもらえそうかとい う点も重要な採否のポイントとなるかと思います。

こうしたソフトウェアを短期間に作成することの難しさを考慮し、1年計画の みならず、2年計画のご提案もお寄せください。ただし、2年計画であっても 1年目の終りに中間報告をしていただき、当初目標の達成が困難であったり、 あるいはより魅力的な提案があった場合には打ち切らせていただくこともある かと思います。

作成いただいたソフトウェアにつきましては、著作権を提案者の指定する方と したまま、先端情報技術研究所よりICOTフリーソフトウェアと同等の条件 で公開させていただきます。

以上の趣旨にご賛同いただき委託研究にご応募していただけるようでしたら、 以下の委託研究提案要領に沿って研究テーマのご提案をしていただけるようお 願い申し上げます。



<<<<<<<<<< 募 集 要 項 >>>>>>>>>>

	先端情報技術研究所の並列・知識処理ソフトウェアの作成にかかわる
委託研究に応募されたい方は、本提案要領にそって提案書をご提出ください。


(1)応募資格

	ご提案の研究提案が採用された場合、当研究所と契約を結び、責任を
	もってその研究を実施し、成果を納入することのできるような組織に
	所属していること。

(2)研究分野 提案される研究テーマは、次の4研究分野のいずれかに属するものと します。ただし、4)の並列応用システムの分野へのご応募を特に歓 迎します。 1)並列論理型言語のプログラミング環境 並列論理型言語の処理系の効率化や最適化手法のような実装方式の研 究や、効果的デバッグ手法、ユーザインタフェースといったプログラ ミング環境に関する研究など。 2)高度な知識処理のための知識表現及びプログラミングシステム 複雑な問題を問題に内在する制約関係の解消によって処理する「制約 問題解決」や、外部からの助言や例示、試行などにより問題解決を行 なう技術である「学習」といった知識表現や知識処理のための基礎的 研究や知識表現言語のような知識表現系に関する研究、知識処理のた めの推論エンジンの研究、および、それらを要素技術として持つプロ グラミングシステムに関する研究など。 3)高度情報処理システム実現のための自然言語処理システム 自然言語処理のための方式の研究や自然言語処理のための実験的シス テムの構築の研究、あるいはそれらの並列化の研究など。 4)複雑多様なモデル、大量データを効率的に処理する並列応用シス テム 生物学や法律、あるいはCADのような複雑かつ多様なデータの処理 を必要とする並列応用システムに関する研究、分散知識ベースの構築 や利用に関する研究、エージェントに関する研究など。 (3)募集件数 10件程度 (3)研究提案提出期限 平成8年6月21日(金) (4)提案の提出先、提出方法  1)提案の提出先  (財)日本情報処理開発協会 先端情報技術研究所              担当:小川義久 ogawa@icot.or.jp                 相場 亮 aiba@icot.or.jp                 茂呂知明 moro@icot.or.jp  2)提案の提出方法   本案内の最後にあります提案書にご記入の上、電子メールあるいはF AXにて、1)の担当者3名にお送り下さい。 (5)委託条件:委託研究の条件は、次のとおりです。  1) 委託研究の実施者には、平成8年度は、委託研究テーマ1件につき、 150万円〜200万円程度の委託研究費をお支払いします。  2) 委託研究費の支払い方法および成果であるソフトウエアの扱いについ ては、別途ご連絡させていただきます。 3) 研究実施計画については、2年計画も認められますが、初年度末には プロトタイプソフトウエア成果、成果報告書等を提出いただきます。 (6)委託研究の実施者に守っていただきたい事項   1)実施者は、平成8年11月下旬頃に当財団に中間成果を報告すること とします。(1000文字程度、電子メール、和文、目的・方法・成 果・実施状況等を記述)   2)実施者は、平成9年3月初旬頃までに当財団に成果報告書を提出する こととします(A4版30〜100枚程度、電子メールにてLaTe X原稿のこと)。なお、成果報告書原稿の版権は、当財団および(財) 機械システム振興協会に提供することとします。   3)実施者は、平成9年3月中旬に開催予定の委託研究の成果報告会に参 加し、委託研究の成果を報告していただきます。   4)実施者は、研究委託金の支出計画書を提出し、また委託金使用法ガイ ドにそって支出することとします(本件については別途お知らせいた します)。   5)実施者は、研究委託金の支出帳簿および証拠書類(写し)を整え保管 することとし、平成9年4月初旬頃までに当財団に提出いただきます。   6)その他、当財団から要請のあった場合は、研究開発の進捗状況につい て報告することとします。 (7)その他   1)スケジュール:     平成8年      5月下旬−−−研究提案募集案内      6月21日−−研究提案募集締切      7月中旬−−−審査結果通知       同  −−−委託研究契約締結      9月末−−−−研究委託金の支払い      11月下旬−−中間報告     平成9年      3月初旬−−−成果報告書の提出      3月上旬−−−成果報告会にて成果報告      4月初旬−−−支出帳簿および証拠書類(写し)の提出      4月末−−−−成果である開発ソフトウエアの登録、公開   2)支出可能期間:      審査結果の通知をうけ、委託研究を実施することになった場合には、 その委託研究の経費として平成8年7月1日以降、平成9年3月31日までの ものを認めることとします。 (8)本件連絡先 〒105 東京都港区芝2-3-3 芝東京海上ビルデイング2階        財団法人 日本情報処理開発協会  先端情報技術研究所 第五世代普及振興部          電話 03-3456-3191 FAX 03-34455-4877          (総括)部 長   小川義久 ogawa@icot.or.jp          (内容)主任研究員 相場 亮 aiba@icot.or.jp          (手続)専任調査役 茂呂知明 moro@icot.or.jp ====================================================================== 委 託 研 究 提 案 書 -------------------------- 平成8年6月 日 1.提案者 [所在地] [組織名] [役職] [氏名] [連絡先] 住所 TEL FAX e-mail [不在時の連絡先] 住所 TEL FAX e-mail 2.予定される研究テーマ名と該当する研究分野 (1) 研究テーマ名: (2) 研究期間:(1年計画か2年計画か) (2) 研究分野:[ ] 並列論理型言語のプログラミング環境 [ ] 高度な知識処理システム実現のための知識表現お よびプログラミングシステム [ ] 高度情報処理システム実現のための自然言語処理 システム [ ] 複雑多様なモデル、大量データを効率的に処理す る並列応用システム (3) 研究の背景(A4で半ページ程度) (4) 研究の目的(A4で半ページ程度) (5) 研究の内容(A4で1−2ページ程度) 3.研究体制/研究方法/スケジュール (1) 研究体制 +----------+------------+------------------------+------------------+ | | 氏名 | 所属 |電子メールアドレス| +----------+------------+------------------------+------------------+ |研究代表者| | | | +----------+------------+------------------------+------------------+ |研究協力者| | | | +----------+------------+------------------------+------------------+ : : : +----------+------------+------------------------+------------------+ |研究協力者| | | | +----------+------------+------------------------+------------------+ (2) 研究の方法 (3) 調査研究のスケジュール(線表) − 2年計画の場合には、その2年のスケジュール 4.想定されるソフトウェア成果 (1)作成されるソフトウェア名称 (2)そのソフトウェアの機能/役割/特徴 (A4半ページ以上) (3)ソフトウェアの構成/構造 (A4半ページ程度) - ソフトウェアがどのような構成になるのか - 今回作る部分が大きなシステムの一部であるような場合は、 どのような部分であるのか - 既存のソフトウェアに機能を付け加えるような場合には、 どのようなソフトウェアにどういった機能を付け加えるの か (4)参考とされたICOTフリーソフトウェアとの関連 (5)使用予定言語および動作環境/必要とされるソフトウェア・パッケー ジ/ポータビリティなど (6)ソフトウェアの予想サイズ(新規作成分の行数) (7)ソフトウェアの利用形態 (A4半ページ以上) - このソフトウェアがとういった形で利用されるのか - 利用者へのセールスポイント ((8) 2年計画の場合には、今年度末の仕上がり状況) (9)添付予定資料 ソフトウェア仕様書、ユーザマニュアル等 (上記、(1)から(7)までのそれぞれの項目に対しては、ソフトウェアのアピー ルしたい点を強調してください。) 5.研究委託費の算出内訳 +------------+--------------+------------------------------+ | 費目 | 金額 | 算出根拠 | +------------+--------------+------------------------------+ | 人件費 | | | +------------+--------------+------------------------------+ | 旅費 | | | +------------+--------------+------------------------------+ | 資料購入費 | | | +------------+--------------+------------------------------+ | 消耗品費 | | | +------------+--------------+------------------------------+ | 諸経費 | | | +------------+--------------+------------------------------+ 以上