平成9年度 委託研究ソフトウェアの中間報告 |
研究代表者: | 近山 隆 教授 |
東京大学大学院 工学系研究科 電子工学専攻 |
また, 述語の引数単位 (構造体の内部を見ない) モード解析・型解析方式を検討し, 試作した. 実行速度は klint の 10 倍程度であるが, 引数単位のモードのみを調べているため単純な比較はできない.
プラグマの拡張により, ユーザは特定のゴールを要求駆動で実行できるようになったが,コンパイル時に自動的に要求駆動にした方が良いゴールとしない方が良いゴールを判定するために, 変数の値がどこで必要になるのか評価する3つの方式を提案した.
このように, 本研究で作成される解析系は完全に KLIC システムに組み込まれるので, ユーザは従来の KLIC との違いを意識することなく, プログラムを要求駆動スケジューリングで実行させることができる. また, プラグマによって直接, 要求駆動するゴールを指定することもできる. 本システムに組み込まれるモード・型解析ルーチンは, 独立したプログラムチェッカとしても利用できる.