平成9年度 委託研究ソフトウェアの成果ソフトウェア

(11) 要求駆動スケジューリングによるKL1実装方式の研究

      
研究代表者: 近山 隆 教授
東京大学


DDKLIC


[特徴ある機能]

DDKLIC は要求駆動型スケジューリングに基づいた並列論理型言語 KL1 の処理
系である.  DDKLIC ではデータは必要なときに直ちに生成されるので, プロセ
ス駆動スケジューリングでは効率良く処理することが難しかった生成-試験型
のプログラムの実行性能が改善される.

DDKLIC は KLIC と同様に, KL1 プログラムを C にコンパイルし, ホスト計算
機の C コンパイラを用いてコンパイル, ランタイムライブラリとのリンクを
行う.

本システムには DDKLIC の解析系として開発されたプログラム ION が含まれ
ている.  ION は KLINT と同様に KL1 プログラムのデバッグにも有益なモー
ド・型解析を行う.

[必要な環境]

本システムは, ほぼすべての一般的な UNIX システム上で変更せずに動作する
と思われる.  特に, 既に KLIC-3.002 版がインストールされている環境では,
直ちに本システムを利用することができると考えられる.

DDKLIC は KLIC-3.002 を基に実装されているので, インストールするために
は KLIC が必要である.  旧版の KLIC (2.00x, 3.001) をお使いの方は, この
機会に KLIC-3.002 へバージョンアップされることをお勧めします.

[ソースプログラムの分量とファイル構成]

プログラムと関連ファイルの総量は約370KB
ファイル構成は以下のとおり

H9-11/
 |- Makefile            トップレベルの makefile
 |- Readme-E            お読みください (英語版)
 |- Readme-J            お読みください (日本語版)
 |- use-of-software-E   ICOT フリーソフトウエア使用条件 (英語版)
 |- use-of-software-J   ICOT フリーソフトウエア使用条件 (日本語版)
 |- bin/
    |- ddklic           ddklic 本体 (Bourne shell script)
    |- klicclean        不要ファイル消去プログラム (Bourne shell script)
 |- compiler/
    |- Makefile         DDKLIC コンパイラの makefile
    |- *.kl1            DDKLIC コンパイラのソースプログラム (KL1)
 |- runtime/
    |- *.c              DDKLIC ランタイムライブラリ (C)
    |- klic
       |- *.h           DDKLIC ランタイムライブラリのヘッダファイル (C)
 |- test/
    |- Makefile         テスト用の makefile
    |- *.kl1            テストプログラム
    |- result/
       |- Makefile      結果集計を行う makefile
       |- plot.*        結果集計用のスクリプトプログラムとテンプレート

[FTP]

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