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研究の背景と目的

本研究は移動ロボットの協調制御に焦点を当てる. これはロボティクスの分野では必ずしも新しいものではなく, 1980年代にも様々なアプローチが試みられた. 特に,ロボットの協調作業のプログラムを汎用化するためには 並列型のロボット言語が重要であるとの認識から, セマフォを基本にした並行プログラミングが行なわれてきた.

一方,ICOTで開発されたKL1言語は従来のセマフォによる言語に比べると, はるかに記述力が向上している. また,KLIC処理系の出現で,パソコンでのロボット制御プログラムが手軽に 構築できるようになった. しかし,ロボットコミュニティにおいてはKL1,KLICの認知度は低く, また,並列論理プログラミングの研究者からのロボットへのアプローチも ほとんどない.

本研究は,KL1をベースにした移動ロボットの並列協調プログラミング方式を提案し, KL1ないしはKL1を利用したロボット言語の有効性を明らかにする. 並列協調プログラミング方式とプログラム集を国内外のロボット系学会で発表, デモし,KL1を広く普及させることに貢献する. このような研究発表活動を通じて, 情報系のみならず,工学系研究開発者にも並列論理プログラミングの 応用可能性を広く認知してもらうことが本研究の目的である.



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