平成8年度 委託研究ソフトウェアの 最終成果報告書 |
我々は、帰納論理プログラミングシステムProgolを、ICOTで開発されたモデル 生成によるボトムアップ型定理証明器Model Generation Theorem Prover (MGTP)を用いて実装することを試みている。
特に、Progolの実装設計において、MGTPによる独自のアルゴリズムを開発した。 その結果、背景知識と正事例から求める最弱仮説の計算に対して、従来のトッ プダウン型の処理アルゴリズムに比べて、より見通しの良いアルゴリズムを開 発することに成功した。MGTPは、正事例を説明できる最適な仮説を探索する際 に重要となる仮説によって説明される正負の事例の集合を求める(被覆集合) 計算に対しても適用可能であることが明らかとなった。
MGTPは並列推論マシン上の効率の良い並列実装が既に存在するので、我々のア プローチによって、効率良い並列 Progolの実現が期待される。
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