平成8年度 委託研究ソフトウェアの中間報告

(10) 集合制約ソルバー

研究代表者:佐藤洋祐  助教授
      立命館大学理工学部情報学科


  1. 研究テーマ、研究代表者:

    (1)研究テーマ

    「集合制約ソルバー」

    (2)研究代表者(氏名、所属、役職)

    佐藤洋祐 立命館大学理工学部情報学科助教授

  2. 記述項目:

    (1) 研究進捗状況

    集合制約ソルバーの主要エンジン部にあたる、集合ブール環を係数ブールとす るブール多項式環上のグレブナ基底、及び、集合ブール環上のブール多項式環 を係数ブールとするブール多項式環上のグレブナ基底を求めるKLICプログラム が一応完成した。GDCCに必要な集合制約機能については、引続き検討中である。

    (2) 現在までの主な成果

    ブール環上のブール多項式環におけるグレブナ基底の従来の正規形を用いた集 合制約ソルバーにおいて、要素変数の制約がかなり複雑になることが、前年度 の試作で判明したため、今年度は、以前研究者が理論的に考案していた、別の 正規形を用いるようグレブナー基底を改良した。

    これにより、集合制約の解法の途中で一端ユーザーに渡される、要素変数の制 約が、かなり見易くなるものと思われる。

    (3) 今後の研究概要

    集合制約ソルバーをGDCCにどのように組み込むかは、最重要課題の一つであり、 また理論的にも実装面においても難しい課題である。これが、今後の最重要か つ最難関テーマである。要素変数ソルバーはprolog版では、ユーザーに渡され ているが、これをどうするかも引続き検討が必要である。

    (4) 今年度目標成果ソフトウェアイメージ


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