概要

第五世代コンピュータの自然言語インタフェースにおいて、自然な文章の生成
のための要素技術を確立するために、並列推論マシン上に実験システムを試作し、
その上で文章生成の実験、評価を行っている。本実験システムは、システムの持
つ信念内容に基づき、与えられたゴールの正当性を主張する日本語の文章(立論テ
キスト)を生成する。

特徴
  1. 信念内容は、事実、規則、事態に対するシステムの判断からなり、信念デー タベースを変えることにより、様々な立論ドメインにおいて立論を行うこと ができる。
  2. 直接の論拠だけでなく、実例や予想される反論への批判など、説得力のある 立論に必須な要素を加えた文章を生成することができる。
  3. 立論戦略や、文章構造の評価基準を変えながら文章生成の実験を進めること により、「自然な」文章のための客観的な評価基準を研究する。
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システム構成
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