1.多重環境
GDCCの代数制約評価系における1変数高次制約から実根の近似
値を求める機能により、ある変数が複数の値を取り得る状況を扱う
必要がある。
2.失敗の局所化
コミッテッド・チョイスに基づく並列言語において探索機能を持た
せるため、制約評価の矛盾などに起因する失敗を局所化する必要が
ある。
3.推論エンジンと制約評価系との同期の問題
ある制約集合に対して、ある関数の最大値、最小値などを求める際
に、その制約集合を与え、その元であるゴールの評価を行わせるよ
うな機構が必要となる。たとえば、
GDCCのプログラム側
ヘロンの公式の導出
以下のGDCCは、三角形に関する3つの既知の性質、すなわち三角形
の求積公式、直角三角形に関するピタゴラスの定理、そして任意の三角
形が2つの直角三角形に分割可能であるということから、三角形に関す
るヘロンの公式として知られる新しい性質を導き出すことが出来る。
:-module heron.
:-public tri/4.
tri(A,B,C,S):-true |
alloc(O,CA,CB,H),
alg#C=CA+CB,
alg#CA**2+H**2=A**2,
alg#CB**2+H**2=B**2,
alg#H*C=S.
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