1.GDCC-言語と処理系
本システムの目的
1)制約論理プログラミングのパラダイムに基づいた高水準で宣言的な言語を提供
する。
2)問題解決のための強力で柔軟な枠組を提供する。
3)並列性を利用した効率の良い問題解決のための枠組を提供する。
制約論理プログラミングによる問題解決
制約とは、問題中で成立する関係である。制約論理プログラミングを用いた問
題解決は、通常のプログラミング言語を用いた問題解決とは、次に示すように異
なっている。
- 通常のプログラミング言語を用いた問題解決
1.問題の解析
2.問題を構成する対象問の関係の発見
3.解法の発見
4.問題を解く手続きとしてプログラムを作成
- 制約論理プログラミングを用いた問題解決
1.問題の解析
2.問題を構成する対象問の関係の発見
3.問題中で成立する関係(制約)の集まりとしてプログラムを
作成
GDCCの特徴
1)2つのレベルの並列性
柔軟で効率の良い制約論理プログラミング言語を実現するため、GDCCにお
いては言語の並列化と制約評価系の並列化という、2つのレベルにおける並
列化を利用している。
2)複数の制約評価系
1.代数制約評価系
2.有理数/整数線形制約評価系
3.真偽値制約評価系
3)ブロック機構
- 102 -