概要

タンパク質は20種類のアミノ酸が鎖状に連なってできており、その構造や機
能はアミノ酸の配列から決定される。タンパク質の配列解析は、タンパク質の機
能や構造の予測、またはタンパク質同士の進化的関係の把握を行う上で重要な研
究課題である。我々は並列反復改善法を用いて、配列解析の代表的な問題である
マルチプルアライメントの解決に取り組んでいる。一般に、この種の組合せ最適
化問題を解決するには莫大な計算量が必要であるが、我々の開発した並列反復改
善法によるシステムは、PIM上で実行することによって、生物分野の研究者が実
際に扱う規模の問題を、高速かつ高品質に解決する。

特徴


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並列反復改善法
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