概要
LSIは、年々、高密度・高集積化の傾向にあり、高速な配線プログラムが望ま
れている。ICOTでは、並列処理に適したプロセス指向に基づくLSI配線の新方
式を開発した。そして、それを並列推論マシンPIM上に実現し、処理性能を検証
した。
特徴
並列オブジェクトモデルに基づくプログラミング
高い並列性を実現するため、並列オブジェクトモデルに基づき、分散配線ア
ルゴリズムを設計。
配線格子における既配線、未配線の全線分をオブジェクト(ラインプロセス)
に対応させ、それらがメッセージを交換しながら配線経路を決定。
マスタラインプロセスが、ラインプロセス間のメッセージ通信を制御。
大規模データヘの適用
ディストリビュータプロセスを各プロセッサに割り当て、プロセッサ間の通
信量を軽減させ、大規模データに対応。大規模データ(格子規模2746×3643、
ネット数556)に対し配線率100%達成。
![]() プロセス構造とプロセッサ割り付け |