協調設計機構

部分回路はエージェント内で階層的に設計される。図2にその
様子を示す。減算器の構成要素である加算器(右上)はスタン
ダードセルで実現される。実現方法は3通りあり、左上から右
下の3つのウインドウ上に表示されている。

P.45 Figure 1
図 2. 階層設計
各エージェント内での評価・再設計機構は制約違反の十分条件 (NJ)を使用する。NJが満たされることは制約違反を意味し、評価・ 再設計機構が起動される。詳細については『Minoda1992]を参照さ れたい。 部分回路を越えた評価・再設計はエージェントが設計結果(成 功の場合)あるいはNJ(失敗の場合)を交換することにより起 こる。我々の協調設計機構では、他のエージェントから受け取 ったNJから作ったNJは、そのエージェントの探索空間を狭める のに役立つ。co-LODEXを“協調型"と呼ぶ理由はここにある。 付録に協調アルゴリズムの流れ図を示す。 実験結果 我々はco-LODEXをMu1ti-PSI上にKL1言語を用いて実装した。 実験結果によれば、(1)co-LODEXは効果的に最適化を行うことが - 45 -