概要

ユーザは動作仕様、構造仕様、及び、面積と時間に関する制約
条件を指定する。図1に例を示す。動作仕様(右上)はハード
ウェア記述言語で記述する。構造仕様(左)はデータパスのブ
ロック図で記述する。制約条件はゲート数あるいは伝播遅延時
間に関する不等式で表され、不等号の向きを変えた不等式(デ
フォルトNJ)に変換される。各ウィンドウには、時間に関する
ひとつの制約について、対応するパス(左)、オペレーション
(右上)、デフォルトNJ(右下)を反転表示している。

P.44 Figure 1
図 1. co-LODEXの入力
co-LODEXは回路全体を部分回路に分割して設計する。各部分 回路は設計エージェントにより設計される。co-LODEXでは、ク リティカルパスの候補となるパス上のブロックが、できるだけ 少数のエージェントに分配されるように回路を分割する。制約 条件を共有するエージェントは互いに通信しなければならない から、クリティカルパスの候補となるパスを担当するエージェ ント間には多量のエージェント間通信が発生するからである。 co-LODEXは制約条件を満たすようなCMOSスタンダードセル のネットリストを出力する。このネットリストはCMOSスタンダ ードセル用の自動配置配線システムヘの入力である。 - 44 -