概要

電子装置を対象として、構築・保守が容易で、かつ過去の事例からの学習によ
る適応能力を持った故障診断システムの実現を目的とする。また、その並列処理
による高速な実行を目的とする。この目的のために、診断対象装置の構造・動作
に関する知識に基づくモデルベース診断技術、経験的知識の学習・利用による適
応型診断技術、及び、並列処理技術の研究開発をおこなった。

特徴

モデルベース診断
診断対象装置の構造、動作に関する知識を用いたモデルベース診断により、
専門家へのインタビュー等による診断知識べ一スの作成が不要。

経験的知識の学習・利用による適応型診断
過去の故障事例から、診断対象装置を構成する各部品の故障確率分布を学習
する。これを診断に利用することにより、経験を積んだ専門家と同等の効率
的な診断が可能。

並列処理技術
Mu1ti-PSIを用いた並列処理により、高速な診断及び学習が可能。

P.23 Figure 1
システム構成図
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