概要
KL1処理系は、異なるハードウェアを持つ各PIMモジュール上に,共通仕様の
KL1インタフエースを効率良く実現するためのソフトウェアである.
機能と特徴
- Pro1ogのWAMと同様に中間言語にコンパイルする方式を採用した.この方式
は開発が容易で移植性が高い.
- 中問言語の抽象機械はPIMの実ハードウェアに応じて機械語命令やマイクロプ
ログラムに変換される.
- 抽象機械はC言語にも変換できるので,汎用計算機上で容易にシミュレーション、
デバッグが可能となる.
KL1プログラム実行の枠組
- KL1は中問言語KL1-Bにコンパイルされる.
- KL1-Bコ一ドは抽象機械の上で実行される.
- 抽象機械は仮想ハードウェア上のランタイムシステムとして記述される.
- 仮想ハードウエアには,共有メモリ・マルチプロセッサが疎結合されたようなアー
キテクチャを想定している.
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