標津町 Shibetsu T.

国道 355 号に戻って,昨晩は風呂に入れなかったので,銭湯を探し出し,さっぱりしてから寝床へ向かった.寝床はホクレンマップに「標津町ポー川史跡自然公園」なるものが載っていて,テントのマークがついていたから,考えるまでもなく決定いていた.

標津川を越えてしばらく行くと,右側に五十嵐冷蔵の工場があり,さらに行くと,その公園はあった.まだ 5 時ぐらいだったと思うが,閉館したのか休館日なのか,もう人はいなかった.キャンプ場の位置をそこにあった看板で見ると,裏手の森の中だと書いてあった.言う通りに裏に回ると向こうに森があって,そこまで木道が伸びている.仕方なくピエロの曲芸のように木道をフラフラ走って森にたどり着いたが,森の中を走り回ってもキャンプ場どころか,人っ子一人いない.ひっそりとしていて,聞こえるのは鳥の鳴き声だけ.次第に日も暮れてきたので心細くなってくる.ゲリラキャンプするにも水場が無い.やむなく来た木道を引き返した.

看板の地図をもう一度見るが,間違ってはいなかった.
「もういいや」
そんなにキャンプ場にこだわることもないので,その辺に張ってしまうことにした.あまり快適とは言えないが,歴史民族資料館の軒下に張らせてもらうことにした.水もある.トイレはない.まぁいいや.

多和平から始まった今日も,知らず知らず結構な距離を走った.開陽台野付半島はピストンコースだったので,しょうがあるまい.

この夏初めてのゲリキャンだった.


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