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KL1, 2002-07-07
けいえるわん
KL1は、Flat GHCを基に、データ型、モジュール、プラグマの
拡張を行った実用的なプログラミング言語である。
GHCは最も単純な並行論理言語の一つであり、
Flat GHCはガードに組み込み述語のみ呼び出しを許す、GHCの部分集合である。
さらに、変数に入出力の方向を与えるとModedと言われ、
Moded Flat GHCとなる。
分散KL1を含むKL1の拡張は、GHCのセマンティクスを変えないように行われるため、
プログラムの解析・検証は単純なGHCレベルで行うことができる。
手続き型言語の並列・分散拡張が、
ほとんど別の言語になってしまうのと対照的と言えよう。
Books
- 関田大吾,
Inside KLIC Version 1.0, 1998-05. FTP TeX版
{
EUC-JP.tar.gz,
Shift_JIS.zip}
- 新世代コンピュータ技術開発機構 作成, 日本情報処理開発協会開発研究室 改訂,
KLIC講習会テキスト
{
KLICシステム編,
KL1言語編},
1993-12 作成, 1995-09 改訂.
- 瀧和男 編, bit 別冊 第五世代コンピュータの並列処理
- 汎用並列処理への道、言語・OS・プログラミング -,
共立出版, 1993-07-05 発行, 雑誌07608-7.
- 淵一博 監修, {古川康一 溝口文雄} 共編,
{古川康一 竹内彰一 上田和紀 他} 共著,
並列論理型言語GHCとその応用, 共立出版, 1987, ISBN4-320-02266-1.
Prolog上のGHC処理系が掲載されています。
Implementations
- KLIC, Unix上の並列KL1言語処理系
- Klint, 静的解析系。Kimaに取り込まれたらしい。
- Kima, 自動デバッガ
- KLIJava,
KL1からJavaへのコンパイラおよび実行環境。KLICのJava版。
- KL1/J, 広域分散KL1言語処理系。
述語移送を含む遠隔述語呼び出し、ストリームの管理識別機能を拡張。
コンパイラなし。手でJavaコーディングする羽目に。
- DKLIC, KL1による分散計算環境を目指しています。
この他にも、逐次部分の粒度を大きくして
KLICを高速化した処理系などがあるようです。
Links
- ICOT,
KLIC作成グループやGHC関係の母体らしい ICOT → AITEC
- KLIC, KLICのホームページ
KL1や分散に関係ありそうな上田研の方々
- 上田和紀,
KL1の基になった並行論理型言語GHCの設計者
- 小林浩人, 制約論理プログラミング clp(*)
- 長健太, KL1用デバッグ支援ツールKT
- 外山孝伸, PVM/Folon
- 山崎文章, 並列記号処理
- 網代育大, 自動デバッガKima
- 倉持聡, KLIJava
- 前田直人, 分散
- 香月智典, SOR
- 五十嵐宏,
広域分散KL1と、言語処理系KL1/Jの提唱者
- 加藤紀夫, GHC/KL1の解析・最適化
- 坂本幸司, 浮動小数点行列などの並列計算
- 松宮志麻, 多次元浮動小数点行列の並列計算
- 高山啓, dklicなど
- 福嶋有希子, Kima/CHRなど
- 松村量, ネーミングサービス
- 磯部亘
- 金木佑介
- 粉川友宏
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