JavaScriptはこんなものらしい

JavaScriptは、Netscape社の開発したHTML内に埋め込めるオブジェクト指向スクリプト言語でNetscape 2.0b4当りから搭載されているものです。ごく初期にはLiveScriptと呼ばれていました。mozilla.orgの記述によると、JavaScriptはNetscape内部での開発コードネームはMocha(モカ)であったと書かれています。

LiveScriptは、Navigator 2.0b1から搭載されている。リリース時期は1995年6月。 JavaScriptは、はじめてのWebスクリプト言語。 1995年12月5日にSunと合意。JavaScriptになる。'Java'の名称を冠したのは マーケティング的な要素が強い。
見た目はJava言語やc,c++に似ていますが、 Javaとは違うものです。

JavaScriptはブラウザがインタプリタとなりスクリプトを実行します。

MicrosoftのInternet Explorerもバージョン3.0よりJavaScriptを解釈できるように なりました。IEに搭載されたJavaScript互換インタプリタ言語の名称はJScriptです。 多少動作が異なる部分があるのが難点ですが、2大ブラウザがJavaScript に対応したことになります。Netscape社のプレスリリースによれば、JavaScriptを 使っているページはすでに500,000ページを越えており、また、ヨーロッパの 標準化団体であるECMA(European association for standardizing information and communications systems)によって、JavaScriptをベースとしたECMAScriptがECMA-262と して標準化されるようです。ここまで来ればJavaScriptが WWWブラウザ用のスクリプト言語としてデファクトスタンダードの地位を確保 したといっていいでしょう。

特徴

  • オブジェクトベースのスクリプト言語です。オブジェクト指向の記法等が 採り入れられています。
  • HTMLに埋め込んだスクリプトをブラウザが逐次実行するインタプリタ言語です。
  • できること

  • FORMに対する操作をトリガとして、関数を実行すること。
  • 別のページ(URL)を読み込むこと。ただし、その内容を操作することはできません。
  • 定期的にある処理を行うこと(時計のような処理)。
  • HTMLの出力を行うこと。条件分岐でHTMLの内容を変化させることができます。
  • ラッキーなことに日本語がなんとか通ってしまう!
  • Java appletとの違い

  • Java appletはバイナリコードとして送られてきますが、JavaScriptは HTML内の埋め込みテキストとして送られてきます。 →Netscapeでページのソースを見ることで勉強できます。 Netscapeの[View]メニューの[Document Source]や[Frame Source]で 見ることができます。
  • グラフィックスの扱いが弱い。 (<IMG SRC=...>ならできますが)。 Netscape 3.0からは画像も多少操作することができるのですが、所詮 画像の中身を変えることはできません。 →アニメーションはappletでやりましょう。
  • ほとんどクラスを定義せず、手続き型言語のように関数が書けます。 が、オブジェクト指向が採り入れられています。
  • FORMの記入欄がちゃんと埋まっているか検査したりするなど、 cgiをクライアント側で支援する目的に使うのが一番役に立つと思います。

    JavaScriptを"Java Script"と書くのはかっこ悪いと思います。それだけでなく、 バグの原因にもなりますから、ちゃんとつなげて書きましょう。